再会
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ろから誰かが話しかけてきた。SHRが始まるまで寝ようと思っていたのだが、一体誰だ。
「って、何だ先生か。いっつもいっつもなんで後ろのドアから入ってくんだよ」
「仕方ないだろう。前の方は弦巻たちがいるから、邪魔するのもな」
彼の名前は水無瀬ヤスマサ。俺達のクラスの担任で、英語担当の教師だ。優しく皆に人気のある、まさに模範のような先生である。一説によると弟も教師をやっているらしい。
「それで何かあったのか?いつもより顔が暗いぞ。ああ、そうでもないか。いつも暗いか」
「それ地味に酷いよな。別に……ただそろそろ親父に会えってマキに言われてさ」
「親父さんにか。確かもう四年だっけか」
先生は俺の事情を知っており、家庭のことを気兼ねなく話すことができる数少ない人物だ。
「確かに弦巻の言うとおりだな。流石にもうそろそろ話し合ったが良いだろうな。お前の進路のこともあるし」
そう言うと先生は俺の肩に手を置くと、優しな顔でそう言った。
「さて、お前らー。そろそろ席につけよ!SHR始めるぞ!」
先生の声に皆が気づき、急いで自分の席へと戻っていく。皆が席に戻った直後に、SHRの始まりを告げるチャイムが鳴った。教壇の上に立った先生は出席簿を取り出し、報告を始めた。
「はい、皆おはよう!今日は一週間の始まりだが、テストがあるぞ。ちゃんと勉強してきたか?」
皆が「えー」と声を上げた。そりゃそうだ、そんなこと言ってないもん。
「あれ、言ってなかった?ま、お前たちならなんとかなるだろう!そんなことよりも、今日はすごいニュースがあるぞ!」
テストはそんなことなのかよ。
「この時期に珍しいが、転校生がやってくるぞ。それも女の子だ!」
男子の奴らから喜びの声が漏れた。お前らは……
「入ってきていいぞー」
先生の声に合わせて前のドアが開き、転校生の姿が見え始める。その姿を見て男子だけではなく、女子の皆も驚嘆の声を上げた。分からないこともない、確かにすごく可愛い。しかし、そんな事よりも俺は別のことに驚いていた。
「皆さんはじめまして。結月ゆかりといいます。中途半端な時期の転入になりますが、仲良くしてもらえると嬉しいです」
あいつは……なんでこの学校に。
「ならそうだな。結月は弦巻の隣の席に行ってもらおうか」
「はいはーい!ここだよゆかりちゃーん」
マキが元気よく手をブンブンと振っている。そんなことしなくても、顔は知ってるだろうに。結月は苦笑しながら、その席へと向かう。
「………」
「……あ?」
一瞬こっちを見たような。……気のせいだろう、しかしなんでほんとにこんな中途半端な時期にやってきたんだ?親父から何か言われたのか、それとも別の理由か。もし前者だとしたら、あ
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