暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
外伝 第2話 「真夏の公園で」
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
か?」
「いや多分カードは今までと一緒だと思うけど。二刀流の状態が本気ってだけで」
「ふむ……つまり私やヴィータが相手をしたことがあるのは本気のショウではなかったということか」
「あたしやフェイトは二刀流のショウさんを見たことありますけど、あの時の強さは別格ですからね。あたし達はチームで挑んだのに瞬殺されちゃいましたし」
「涼介さん……あの、よかったらデュエルの内容をもっと詳しく教えてもらえませんか?」

 負けたデュエルではあるが、《漆黒の剣士》の本気を見ることが出来たデュエルなので話すことに嫌気は感じない。なので可能な限り事細かに話すことにした。
 夜月くんに悪いかなとも思ったが、あのデュエルは店のモニターに映っていた可能性もあるし、はやてが録画したなんて言っていたような気もする。また彼は二刀流で戦い続けるのような発言をしていたので、遅かれ早かれ周囲には知られることになるだろう。無駄に罪悪感を感じる必要はないはずだ。

「教えるのは構わないけど……俺も彼と同じで近接戦メインだからね。正直なところ、彼の方が上手だったっていう話にしかならないよ」
「ちょっと待てよ、お前はシグナムとやり合えるくらい近接戦の技量は高いじゃねぇか。それに雷切だってあるしよ」
「雷切?」
「涼介の愛用する魔法のひとつだ。簡単に言えば、目で追いきれないほどの超高速の斬撃……正直あれを近距離で回避するのは至難の業だ。防ぐにしても基本的に防御系魔法は使うしかないだろう」

 シグナムが言うようにこれまで相対してきたデュエリストはそうだった。剣の達人であるシグナムだって初見では見切れなかった。何度も見ている今では雷切を使わせないような立ち回りや相殺できるタイミングを見極めつつあるが……。

「へぇ、そんな凄い魔法があるんですね。だったらショウさんとも良い勝負したんじゃないですか」
「どうだろうね……一度目の雷切も直撃とはならなかったし、二度目に関しては真正面から破られたから。そのあとはラッシュで決められちゃったし」
「嘘だろ、って言いたいところだけど……あいつの反応速度は異常だからな」
「それに動作も最適化したような感じで無駄もなく一撃も重い」
「他にも普通の人がしなさそうなことも平気でやるしね」
「あの、もうそのへんでいいんじゃないかな」

 夜月くんはおかしいと言わんばかりの流れをフェイトちゃんがやんわりとだが断ち切る。人柄的に悪口を言えないからなのか、それとも彼に好意があるからなのか……まあ何せよここで止めに入るあたり、彼女は良い性格をしていると思う。夜月くんのためにもこういう子が隣に居た方がいいのではなかろうか。

「えっと……涼介さん、どうかしました?」
「いや何でもないよ……そうだ、フェ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ