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ソードアート・オンライン〜連刃と白き獣使い〜
第九話 激突、?神聖剣?VS?二刀流?
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スキルが発動する。
「あれはっ!」
思わず声を出してしまう。キリトが放ったのは片手剣単発重攻撃?ヴォーパル・ストライク?。
ジェットエンジンめいた金属質のサウンドと共に赤い光ぼうが盾の中心に突き刺さる。
ガガァン!と炸裂音が轟き、今度はヒースクリフが弾き飛ばされた。盾を貫通するには至らないが、ヒースクリフのHPは僅かに減ったが勝負を決めるダメージではない。
ヒースクリフは軽やかな動作で着地すると、距離をとる。
「二人とも、凄い……」
「ああ……」
クレイの言葉は真実だ。仮に、俺とキリトが戦うとしよう。最大の反応速度と最大の攻撃速度が戦ったとするならば、最後に勝つのは恐らく最大の反応速度を持つ方だ。
そんなことを考えている間にキリトは地面を蹴る。ヒースクリフも構え直して間合いを詰める。
超高速で連続技の応酬が始まる。剣は盾に弾かれ、剣は剣に弾かれる。
様々な色彩の光が連続的に飛び散り、衝撃音が闘技場の石畳を突き抜ける。
時折互いの小攻撃がヒットして双方のHPがじりじりと削れ始める。例え強攻撃でなくともどちらかのHPが半分を下回ればその時点で勝者が決まる。
しかし、それを許さないと言うようにキリトの剣速が上がる。キリトは笑っていた。
双方の剣撃の応酬が白熱するに従い、双方のHPは更に減り続け、遂に五割と言うところに来た。
しかし、ヒースクリフは焦りの表情を見せた。
「らぁあああああっ!!」
途端、キリトが雄叫びと共に両手の剣を解放する。?スターバースト・ストリーム?、プロミネンスの奔流がごとき剣閃がヒースクリフへ殺到する。
ヒースクリフが盾を掲げてガードする。キリトは構わず上下左右からの攻撃を浴びせ続ける。心なしか、ヒースクリフの反応速度が遅れていく。
途端、右に振られ過ぎたタイミングで左の剣がヒースクリフに襲いかかる。
これが当たればキリトの勝ちだがーーーー

ーーーーそのとき、世界がぶれた。

「何だと……っ!?」
どう表現すべきか。時間が割り込まれた、或いは速まったと言うべきか。
右にあったはずの盾がコマ送りの映像のように瞬間的に左に移動し、キリトの攻撃を防ぐ。
ガードされたキリトは致命的な硬直時間を課せられ、ヒースクリフはその隙にデュエルを終わらせるダメージを剣の単発突きで与え、デュエルを終わらせた。
しかし、勝者になったにも関わらず、その表情は険しく、身を翻して控え室に消えた。
俺はヒースクリフを追おうとクレイを置いて闘技場の入り口に戻る。

「だからヒースクリフに気を付けなさいと言ったでしょう?」

その入り口の前で、女の子は居た。
「……何者だ、アンタ」
僅かに腰の刀を抜く。気を許しては行けない。本能がそういっていた。
「大丈夫、『今は』まだ敵ではないから」
クスッと微笑むと
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