暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1286話
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本当はどうなっているのか分からないが、個人的には単純に趣味的な感じで仲がいいだけなんじゃないかと思ってるんだけどな。
 まぁ、だからって俺に向けられる視線が緩くなる訳じゃないんだが。
 ちなみに俺がそういう視線を向けられている理由の、両手に花のもう片方の花であるハルカはと言えば……こっちは寧ろ積極的に俺に話し掛けてきている。
 クリスマスパーティの翌日に言ってたように、きちんと俺がハルカに好意を抱く……それも愛情的な意味での好意を抱かせる為なんだろう。
 勿論俺も男だ。ハルカのような美人に言い寄られて嬉しくない訳ががない。
 ただ、こうも行く先々で女と深い関係になるっていうのは正直どうなんだ? と思わないでもない訳で……それが原因で一線を――肉体的な意味ではなく――超えられないでいる。
 しかもそんなハルカや俺にプロスペクターが男女間の付き合いは云々と言ってくるんだよな。
 その点は、一時期艦の中が荒れそうになった原因でもある。
 ……最終的には何だかんだと収まったんだが。
 ちなみに、それを収めた功労者曰く……『そういうのは人目のないところでやればいいんじゃないですか?』との事だ。
 相変わらずの無表情だが、聞き慣れた口癖の『バカばっか』が出たのを考えると、ルリに取ってもあの状況は面白くなかったのだろう。

「アクセル、次だ次! おら、もう1回やるぞ!」

 半ば現実逃避染みた考えごとをしていたが、その声で我に返ってしまう。
 視線の先にいるのは、運動着に身を包んだリョーコ。
 荒い息を吐いているが、それでもまだ目の闘志は消えていない。
 ただし、立っているのは既にリョーコだけであり、パイロット3人娘の他2人や、ヤマダ、テンカワといった者達は畳の上でピクリとも動けなくなって倒れ伏している。
 ここは、サツキミドリ2号にある運動場の1つ。
 今日はパイロット全員が特にやるべき仕事はなく、こうして生身での戦闘訓練をしていたのだが、結果はご覧の通りだ。
 ちなみに当然ナデシコにも生身の訓練をする為の場所はあるのだが、どうしても戦艦という限られたスペースの中となると場所は狭くなる。
 それにサツキミドリ2号を出発すれば嫌でもその訓練室を使わなければならなくなるのだから、サツキミドリ2号にいる間はもっと広い場所で訓練をしたいと思うのも分からないではない。

「分かった、来い」
「行くぞ!」

 その言葉と共にリョーコが俺との距離を縮めてくる。
 走った速度を活かして真っ直ぐと俺の顔面に拳を振るうリョーコ。
 その動きを命中する直前に顔を数cm動かすだけで回避する。
 勿論リョーコも自分の素直な一撃が当たるとは思わなかったのだろう。寧ろ外した拳の勢いを利用して、次の一撃へと繋げる。
 そのまま蹴りへと攻撃を繋
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