はぐれそうな“天使”を救え
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!!」
今赤ちゃんの面倒を見れるのは私たちだけ。だったら、この子のためにも全力で頑張らないとダメだよね!!
「ミルクをお願い!!シャルル!!セシリー!!」
「出来るだけ体温に近く温めるんだ!!」
「え?ええ・・・」
「りょ・・・了解〜」
ミルクを買ってきてくれた二人に指示を出す私とエルザさん。彼女たちはいきなりテンションが上がった私たちを見て驚いていたけど、すぐにカウンターに入っていき温め始める。
「ビエー!!」
「ま・・・また泣き始めました!!」
「今度は何!?」
「ジュビアが見ます!!」
またしても泣き出してしまった赤ちゃん。私たちはそれに対応した後、ミルクを飲ませ、彼女をお風呂へと入れるためにギルドに新しく出来た大浴場へと向かっていきました。
シリルside
子供のお父さんたちを探して早くも一時間ほどが経過している。それなのに、俺は全く手掛かりを掴めないでいた。
「これは難しそうだなぁ・・・」
人探しとは違って目印になるものがないというのはかなり辛い。あのくらいの子供がいそうな人たちに手当たり次第に声をかけているけど、すべて外れているし彼女を探している人の情報も得られない。
「子供を探している親はいるか!?」
「いるかー!?」
近くの人に声をかけていると、ナツさんとハッピーの声が聞こえてきたのでそちらを振り返る。
「子供の親はどこだ!?いるなら出てこい!!」
彼はそう言うと、近くの屋台のテーブルの下を覗き込む。それを見た周りの人たちはクスクスと笑っており、なんだか俺も恥ずかしくなってきた。
「ナツさん!!何してるんですか!?」
周りの視線を気にしながらおかしな行動を取っているナツさんとハッピーに歩み寄る。
「おお!!シリル。そっちは見つかったか!?」
「見つかってませんけど・・・」
「そっか。こっちもさっぱりなんだよなぁ」
困ったように頭をかきむしるナツさん。むしろそんなところに親がいると思ってたんですか!?もっと頭を使ってください!!
「まじめに探してもらっていいですか?」
「??俺は最初から真面目だぞ?」
思わず苦笑いを浮かべる。この人バトルの時はすごく頼りになるのに、こういうのはからっきしダメなんだよね。天は二物を与えずというし、諦めるしかないか。
「街の人に聞いてくださいね!!テーブルの下を探すとかじゃなくて!!」
「なるほど!!その手があったか!!」
ナツさんとこれ以上話しているのも何だったので、離れ際にそう言いながらまた探していない方へと向かう俺。後ろで手をポンッと叩いている人がいたけど、もう突っ込まないぞ。俺は突っ込ま
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