はぐれそうな“天使”を救え
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ところでもお胸の差が出てしまうなんて・・・
「え!?ど・・・どうしたんだろ!?」
私が悲しんでいると、ルーシィさんが慌てたような声を出します。気になったのでそちらに視線を向けると、赤ちゃんが彼女の胸にお口を押し当てているのが目に入りました。
「お腹が空いたんじゃないのか?ここは母乳だ、ルーシィ」
「きゃあああああ!!」
どうやらお腹が空いた様子の赤ちゃん。それを見てエルザさんはルーシィさんの服を捲り上げます。それによりルーシィさんの下着が露になってしまいました。
「赤ん坊も女の子だし、恥ずかしがることはない」
「てか・・・そもそも出ないわよ!!」
母乳は子供を産まないと出ないと聞いたことがあります。ルーシィさんの子供というわけではないので、さすがに厳しいと思います。
「何もわかってませんね。子供にはハンバーグです!!」
「まだ歯も生えてませんよ!?」
フォークにハンバーグを差したジュビアさんが赤ちゃんのお口にそれを入れようとするのをなんとか止めます。いくらなんでも赤ちゃんにハンバーグは早すぎです。なので、この場合は何を食べさせるべきなのか、本で調べてみることにしました。
「えっと・・・ミルクを温めるといいらしいです」
「私が買ってくるわ」
「僕もいく〜!!」
赤ちゃんが飲めるミルクを買い出しに飛び立っていくシャルルとセシリー。その後は私たちは大変バタバタしていました。
赤ちゃんの敏感肌に影響が出ないようにと柔らか生地の布を用意したり、咳を始めたので換気をしたり、わずか20分ほどの時間しか経っていなかったのに、皆さんもうヘロヘロです。
「つ・・・疲れる・・・精神的に・・・」
「やはり私たちだけじゃ無理だったみたいです」
「他の方に任せた方が・・・」
引き受けた手前、言い出しにくかったのですが、私たちのようなお守りの初心者には早かったような気がします。なので、他の専門の方に任せようと考えたのですが、一人だけそれに反対の人がいました。
「弱音を吐くな。この時間だとギルドどころか街中が仕事で忙しい」
エルザさんの言う通り、今は稼ぎ時なだけあって街中で皆さん仕事に取り掛かっているのが声などでわかります。でも、私たちだけで大丈夫なのかな?
「私たちが諦めれば、この子の未来を奪うことになるんだぞ!!」
エルザさんのその言葉を聞いた時、私たちは何を弱気になっていたんだろうと思いました。
「ミルク買ってきたわ!!」
「売ってたの全種類買ってきたよ〜!!」
ちょうどそのタイミングで帰ってきたシャルルとセシリー。二人とも、大急ぎで帰ってきたみたいで、汗ビッショリだね。
「そうだね。負担とか責任とか考えてる場合じゃないよね」
「はい!!頑張りましょう
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