はぐれそうな“天使”を救え
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か。
ウェンディside
「頑張りましょうね!!ジュビアさん!!」
「はい!!グレイ様たちに、いいところを見せましょう!!」
シリルとグレイさんがギルドから出ていったのを見送った私たち。なんだか仕事に出掛けるパパを見送ったみたいで、少しドキドキしますね。
「しょうがない。やるしかないか」
さっきまで赤ちゃんのお世話に最後まで反対していたルーシィさんも、ここまで来たらやるしかないと覚悟を決めたみたいです。それにしても・・・
「じーっ」
エルザさんの胸の中で静かに周りを見回している赤ちゃん。その純粋無垢な瞳は、見てるだけで癒されてきます。
「す・・・少し抱いてみてもいいですか?」
「慎重にな」
あまりの可愛らしさに我慢できなくなった私は、エルザさんから赤ちゃんをそっと受け取り抱き抱えてみます。首が座ってないから、無理な姿勢にならないように気を付けて・・・
「ふふっ。可愛いです」
ギュッと彼女を抱き締める。しかし、私が抱き抱えると、突然赤ちゃんが泣き出してしまいました。
「わぁっ!!泣き始めました!!」
「いきなりどうしたんだろ!?」
さっきまで静かにじっとしていたはずの女の子。それなのに、今はそれがウソかのように泣いています。どうしたのかな?
「あたしが抱いてみるね」
原因が何なのか突き止めるために、ルーシィさんに赤ちゃんを渡します。すると、さっきまで大泣きしていたはずの赤ちゃんが、泣き止みました。
「あっ・・・泣き止んだ。抱き方の問題かな?」
どうやらお腹が空いたり、おトイレに行きたかったわけではなく、私の抱き方が悪かったみたいです。
「も・・・もう一回・・・」
原因がわかったところで改めてチャレンジしてみます。でも、ルーシィさんから私に移った途端、赤ちゃんは泣き出してしまいました。
「ま・・・また!?」
ルーシィさんと同じように抱いているはずなのに、私の時は全然泣き止んでくれません。なぜなんでしょうか?
「今度はジュビアがやってみます」
それを見ていたジュビアさんが赤ちゃんを抱いてみます。
「あれ!?泣き止みました!!」
すると、私から彼女の腕の中に移動した赤ちゃんは、ルーシィさんの時と同じように静かになります。その時、私はあるところに気付きました。
「これは・・・」
赤ちゃんはジュビアさんのふくよかな胸に顔を埋めて気持ち良さそうにしています。つまり・・・
「抱き方というよりも、抱かれ心地の問題かな・・・」
お胸の差だったということです・・・私はショックのあまり、顔を手で覆いさめざめと泣いています。まさかこんな
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