はぐれそうな“天使”を救え
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レイが後ろから彼を抱き締める。
「ひゃっ!!ちょっ!?グレイさん!?」
訳がわからずに慌てているシリル。そんな彼の様子などお構い無しに、グレイは少年の細く、小さな体を押し倒す。
「シリル・・・男の家に入るってことは、こういうことになってもいいってことだよな?」
「な・・・何を言ってるんd――――」
目の前の黒髪の青年が何を言っているのか理解できない水竜。文句を言おうと口を開くと、グレイがそれを黙らせるかのように唇を合わせてくる。
「〜〜〜!!」
バタバタと抵抗するシリル。しかし、上に乗っている青年の方が力があり、逃れることができない。しばらくすると、青年のそれが、シリルのく唇からゆっくりと離れていく。
「なぁシリル・・・今日だけでいいんだ・・・俺と・・・一つになってくれないか?」
求めるような、寂しげな瞳をした彼を見て、ドキッとしたシリル。彼は目を反らせながら、口を開く。
「俺・・・ウェンディがいるんですけど・・・」
「俺だってジュビアがいるさ。でも・・・今日だけは・・・お前が欲しいんだ」
耳元で囁かれたシリルは一瞬体を震わせる。青年の目はウソを言っているようなものではない。紛れもなく本心だと彼はすぐに感じ取った。
「ん・・・」
目を閉じ、唇を軽く尖らせる水髪の少年。それを見た氷の魔導士は、肯定と受け取りそっと唇を重ね合わせる。
青年の舌が少年の口に入り込み、彼のそれの絡み合う。一度間をおこうと口の中から舌を抜いた青年は、下になっている少年をじっと見つめる。
「きょ・・・今日だけですからね/////」
顔を反らし、頬を赤らめながらそう言うシリルを見て、ますます気持ちが高ぶってきたグレイ。彼はその場で、少年の服の中へと手を忍ばせていった。
シリルside
「「きゃあああああ!!」」
床を水浸しにしながは発狂する二人の少女。何がどうしてこうなった!?
「落ち着けジュビア!!」
「ジュビア・・・もう生きていけない・・・」
テンションの起伏が激しすぎる水の魔導士。隣にいる天竜は泣きっぱなしだし、本当に話を一度聞いてくれ!!
「この子はグレイさんが拾ってきたの!!」
「俺たちの子供なんかじゃねぇ!!」
「「え?」」
冷静に説明することは困難だと判断した俺たちは、意識が遠退きそうになっている二人に聞こえるように声を張り上げる。それを聞いた彼女たちは、徐々にではあるが、落ち着いて状況を聞ける状態へと戻っていく。
「どういうこと?」
「実はな・・・」
先程俺にした説明と同じことを繰り返すグレイさん。それを聞いたウェンディたちは、すぐに納得してくれた。
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