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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第24話 「漆黒の剣士VS白刃の騎士」
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敵の凄まじい一撃に軌道をずらされてしまったのか。何にせよこのままでは俺の剣は支えを失って宙を翔け、雷と化している白刃が俺を斬り裂くだろう。
だが……そんな未来は訪れはしない。俺の放った《ドラゴサーキュラー》という魔法は、右手の黒い剣にごくわずか遅れる形で左手の白い剣を描かれた軌道にクロスさせる形で振り抜く2連撃技だ。右手の黒い剣が外れたとしても左手の白い剣で迎え撃てる。
余談になってしまうが、高速の突進と螺旋を描く炎にそれを纏った2連撃。これらの一連の流れが、敵からは火竜の吐息のように見えることからこの魔法は竜の名を関しているのかもしれない。
「らぁ……ッ!」
燃え盛る炎を纏った2撃目が雷刃を弾き飛ばし、敵の体勢を崩した。このチャンスを逃せば、俺はこのデュエル最大の勝機を失うことになるだろう。
体勢を完全に立て直せたわけではなかったが、半ば強引に高速4連撃である《バーチカル・フォース》を敢行。それによって与えられたダメージは普段に比べれば劣ってしまうが、この魔法は云わば本命の繋ぎだ。《バーチカル・フォース》を繰り出した場合、繰り出したのと反対側の腕は最終的に折りたたんだ状態で肩に引き付けられる。ここから少し身体を捻ることで、あの技の構えに等しくなる。
「これで……最後だ!」
純白の刀身を真紅の炎が包み、技術と魔法で腕を加速させて撃ち出す。それと同時に爆音が鳴り響き、撃ち出された真紅の一撃は白刃の騎士の体を深々と貫いた。俺がこのデュエルで最後に見た顔は、悔いのなさそうな顔で笑っている穏やかな笑顔だった。
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