暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第24話 「漆黒の剣士VS白刃の騎士」
[5/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ピードが予想よりも速かったのか、それとも真正面から突っ込んでくるとは思っていなかったのか、彼の顔には驚愕の色が見て取れた。
だがシグナムの相手を出来るだけに度胸は据わっているらしく、一瞬の内に余計な感情を消し去ると踏み込みながら白銀の刃を振るってきた。こちらも負けじと左の剣を振るう。
「っ……!」「く……!」
純白の刃と白銀の刃が交わると同時に火花と甲高い音を撒き散らす。
カードのステータスや剣の重量的にはこちらが上だと思われるが、こちらは片手持ちで振るっているのに対しあちらは両手持ち。今の一撃を見ても剣速はあちらに分がある。
そのため、俺達の一撃は互いの攻撃を相殺する形で終わり優劣を付ける展開にはならなかった。つまりここからどう戦うかが大切ということになる。
俺はすぐさま体勢を立て直しながら今度は右の剣を振るう。
だがあちらも体勢をすでに整えていたため、最小限のバックステップで回避するとすぐさま反撃を行ってきた。襲い掛かってくる剣閃を反対側の剣で迎え撃つ。
それを皮切りに互いに足を止めて斬撃を繰り出していく。
手数としては2本の剣を用いているこちらが上だが、あちらの攻撃を受け流す柔の技と華麗な体捌きで有効打を与えられない。こちらもあちらの素早い斬撃を体重移動や剣の描く軌道から予測しパリィや回避を行う。
高速の剣劇が開始してからしばらく……俺の持つ黒い剣と白石さんの持つ白銀の刀が交差し競り合う形になった。
「……さすがは《星光の殲滅者》のライバル。一瞬も気が抜けないよ」
「気が抜けないのはこっちも同じです。シグナムとやり合えるのも頷けますよ」
「君だってシグナムとやり合えると思うけどね」
「デュエルでならまだしも現実じゃ無理でしょうけどね」
半ば強引に押しながら左の剣を足を払うような軌道で振り抜く。白石さんは素早く何度かバックステップを行って距離を取った。すぐにまた突っ込んでくるかとも思ったが、どうやら一旦距離を取って仕切り直すつもりらしい。
……どうやらあっちも俺と同じ感想のようだな。
正直なところ、あのままクロスレンジを維持しても意味を成さない。連続で攻撃を行っても決め手どころか体勢を崩すことさえできなかったからだ。こちらにはブレイズストライクといった高威力の魔法があるわけだが、あれだけ撃ち合って優勢に立てないのであれば単発で撃ってもまず当たらないだろう。
となると、まずは体勢を崩すことが必要になってくる。だが純粋な近接戦闘だけでは先ほどと同じような流れになって体力を消費するだけだ。体力勝負に持ち込むのも手ではあるが、あちらは現実でも体を動かす機会がある。それだけに体力面では俺が劣っているだろう。
「……なら」
これまで以上
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ