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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第24話 「漆黒の剣士VS白刃の騎士」
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だと認識している。
勝負事なんだから全戦全勝できるとは思っていない。が、少なくとも自分らしい戦い方で勝ちに行く気持ちを捨てるつもりはない。勝つにしても負けるにしても、自分らしく戦うことが出来れば納得できるのだから。
両手を背中に伸ばし、右手で黒い肉厚の剣を、左手で白い華奢な剣を引き抜く。
「剣を2本……これまでに見たことがないスタイルだけど、おそらくそれが君の本気なんだろうね。俺なんかと本気でやってくれるとは……嬉しいと思う反面、少しは花を持たしてほしいと思ってしまうよ」
「何を言ってるんですか、八神堂の面々とデュエルしてそうな人に手加減なんかできるわけないでしょう。そもそも……今の俺は少し前にもっと強くなろうと決めてこの場に居ますから。相手が誰であろうと戦い方を変えるつもりはありませんよ」
「なら……俺も覚悟を決めるしかないようだね」
穏やかな口調とは裏腹に確かな戦意が白石さんの目には見て取れる。彼は無駄のない動きで鞘に納められているデバイスを引き抜いていく。姿を現した白銀の刀身から確かな武器としての輝きと共に恐怖してしまうほどの美しさも感じられた。
この場に関係のない話になってしまうかもしれないが、日本刀が美術品として扱われるのも今の俺のようにこういう感情が抱く人が居るからかもしれない。
「「………………」」
俺達は互いに開始地点から動くことはせずに相手の動きを観察する。
――俺も白石さんも剣を使って戦う。つまり得意とする距離はクロスレンジ……ここを制した方が勝利を収めると言っていいだろう。
しかし、迂闊に攻めるわけにはいかない。
俺の本来の戦い方は両手の剣を用いて攻撃は最大の防御と云わんばかりに攻めることだ。だが俺は白石さんの力量を把握していないどころか、彼が戦っている姿を見たことがない。
シグナムと同等だろうという予想はあるし、刀を使って戦う騎士だということは見た目から判断できる。が、同じ剣を扱う者でも戦い方は異なる。もしも白石さんがカウンターを得意とする剣士だった場合、下手に攻めれば返り討ちに遭うだけだ。
……かといって、このまま様子見をしているだけではいたずらに時間が過ぎるだけだ。それにリスクばかり考えていては何も始まらない。俺はユウキに勝つために……今の自分よりも更なる高みへ行くために2本目の剣を常時使うことを決めたんだ。こういうときこそ……自分から踏み込まなくてどうする!
「……ッ!」
無声の気合を発しながら地面を強く踏み切る。今回のデュエルステージは、これといって障害物の存在しない荒野のような場所だ。頼れるのは己のデュエリストとしての力量のみ。
爆発的な加速を得た俺は、地面を滑空するかのように白刃の騎士へと接近する。こちらのス
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