暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第24話 「漆黒の剣士VS白刃の騎士」
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あご期待に添えるようベストは尽くします」
正直なところ、デュエルである以上100パーセント勝てる保証はない。
ただ経験値やカードの総合的なステータスで言えば、おそらくこちらに分があるだろう。だが……俺の勘になってしまう部分もあるが、この人はシグナムやアインスに近いタイプのように思える。
どういうタイプかと言うと、簡単に言えばカードのステータス云々の前に本人が強いタイプだ。ブレイブデュエルは現実と同じように自分の意志でアバターを自由に動かせ、またデバイスは武具になるものが多い。故に現実で武道といったものを行っている人間はその経験が活きやすいのだろう。
それに……少し聞いた話だが、この人はシグナムと剣道を行えて良い勝負をするらしい。デュエルの腕を耳にすることは少ないが、下手という話を聞いたことはない。動きを見切るために様子見は行っても油断はないようにしなければ。
そんなことを考えている間に俺と白石さんの順番が回ってきた。お互い経験者なだけにフィールドやルールの設定はスムーズに進行し、意識を戦闘モードに切り替え終わる頃にはアリーナにデュエルフィールドの形成が終了しアバターとなった自分がそこへ降り立っていた。
「……さて」
あれが白石さんの……今回の俺の対戦相手か。
目の前に立っているのは先ほどまで見ていた私服姿の白石さんではない。純白のコートに身を包み、手には鞘に納められた反りのあるデバイスが確認できる。
所属はベルカ、使用しているカードはRクラス……通り名は《白刃の騎士》。ベルカスタイルで手には刀型のデバイス、それに通り名からして近接戦闘がメインだろう。問題なのは近接戦闘の技量がどれほどのものなのか、だ。
俺は射撃魔法も可能なミッドチルダスタイルではあるがメインとなる攻撃は近接攻撃……シグナムとデュエルをした場合、カードのステータス差もあってどうにか打ち負けることはないが、逆に言えばカードのステータスに差がない場合は近接では分が悪いということだ。つまり……現実でシグナムとやり合えるこの人に近接戦闘で油断はできない。
それに八神堂の手伝いをしていれば客がいなくなってからもデュエルが出来る可能性がある。今日のように客として利用することも考えれば、この人はシグナム以上にデュエルの経験があるかもしれない。となれば……
「最低でも……」
シグナムに匹敵すると考えてデュエルを行うべきだろう。
そう意識しただけに俺の中の緊張感は自然と高まっていく。しかし、その一方で早く剣を交えたいと思っている自分も存在していた。そうでなければ、このどうにも落ち着かない気持ちに説明が付かない。
とはいえ、俺はデュエルに慣れていない新人ではないし、一部の人間は俺がシュテルと同等のデュエリスト
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