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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第24話 「漆黒の剣士VS白刃の騎士」
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達と話しますし、社員でもないのに毎日ここの手伝いしてる人が居れば気になりますよ」

 毎日手伝ってるわけじゃないんだけどな、と白石さんは笑う。
 どことなく自分に近いものを感じていたが、どうやらそれは間違いだったらしい。この人は俺と違って口数が少なくても明るいというか穏やかで人当たりの良い人だ。というか、口数も人並みにあるんだろう。はやて達が多いから少ないと思えるだけで。

「それにしても珍しいですね。白石さんがこっちに居るなんて」
「そうでもないんだけどね。俺もそれなりにデュエルはやってるから……まあ頻度的にはアインスやシグナムと変わらないくらいだろうけど。何だかよくここに来る子達からは普通に店員だと思われてるみたいだし」
「あれだけ店の手伝いをしていれば誰だってそういう認識になりますよ」

 年齢もシグナム達と変わらないだろうし、そのへんと仲良く話してるところを見られてるだろうから。距離感的に店員と客とは思われないだろう。

「聞けばバイト代とかもらってないそうですけど、あいつらと同じ時間働くなら何か報酬をもらわないとダメだと思いますよ。メンツ的に体力だって居るんですから」
「ははは、確かに一般的にはそうなんだけど俺が自分からやってるのもあるからね。特に予定がなければここの手伝いをしている方が有意義な時間を過ごせるし。それにはやての手料理とかご馳走になったり、お客さんが引いた後でデュエルとかさせてもらえるからね。報酬はちゃんともらってるよ」

 そんな報酬で満足だなんて白石さんは人が好過ぎる。偶に手伝うくらいなら十分な報酬なんだろうが、どう考えてもほぼ毎日手伝っている彼には足りてないだろう。はやてあたりもそのへんを考えてバイト代くらい出すと言っていそうな気はするが、おそらくこの人はもらわないんだろうな。

「ところで夜月くん、ひとつ提案なんだけど?」
「何です?」
「ここでこうして会って話したのも何か縁だと思うんだ。よければ1戦やらないかい?」
「それは……断る理由もないですし、もちろん構いませんよ」

 今日八神堂に来た目的は誰かの指導をするためでもなければ、本屋の手伝いをしに来たわけでもない。ただ単純にデュエルを行いに来たのだ。
 そもそも、デュエリストである以上デュエルに誘われたならば受けるしかあるまい。
 と思うことはあるが、おそらくイベントといった場でもない限りは口にしないだろう。何かしら予定があれば断るだろうし、どういうデュエリストでありたいかはその人が自分で決めればいいだけなのだから。

「じゃあ決まりだ。いやはや、あの《漆黒の剣士》とやれると思うと楽しみな一方で緊張するね。胸を借りるつもりで挑ませてもらうよ」
「あまり持ち上げられるのはあれですけど、ま
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