1部分:第一章
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と必要以上に食べないから」
だからだというのである。これは事実だ。誰でも生きるからには食べないといけない。しかしそれがまずければ。どうしても食べなくなってしまうということだ。
「だからだよ」
「しかし。そんなにまずいのか?」
ここで一人がふと言ってきた。
「イギリス料理って」
「だからまずいの」
「もう滅茶苦茶ね」
皆がその一人に一斉に突っ込みに入れたのだった。
「この世で一番まずいから」
「日本であれは潰れるわ。出したら」
ここまで言われる始末だった。そうしてここでその彼はまたふとした感じで言うのだった。
「だったらな」
「だったら?」
「それでどうするんだよ久我」
皆その彼久我友一に問うてきた。彼は茶髪に若々しい顔をした青年だった。やや細い目に痩せた頬をしている。白い服を見事に着こなした背の高い青年である。
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