暁 〜小説投稿サイト〜
ウェディングは華麗に
5部分:第五章
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
めさせての言葉だ。
「努力したから」
「そうだったんだ」
「そうよ。このドレス奇麗な姿で着たかったの」
 自分のウェディングドレスを見つつ言う。
「どうしてもね」
「そうだったんだ」
「ダイエットも上手くいったし」
 そのことも述べる。
「そのおかげで」
「よかったね。僕にとってもね」
「貴方にとっても?」
「だって。奇麗な君を見ることができたらね」
「もう、そんなこと言って」
 二人は完全におのろけになっていた。しかしそれだけではなかった。話はそれだけでは終わらずそこにあらたな出演者がやって来たのだった。
「おめでとう」
「智巳」
 智巳が来たのだった。赤いドレスを着てにこりとした笑みを真由子に向けていた。
「よく似合ってるわ」
「有り難う。そう言ってもらえて何よりよ」
「そうなの」
「ええ。ダイエットのかいがあったわね」
「あんたのおかげよ」
 満面の笑顔で智巳に対して言う。
「そのおかげでね」
「そう言ってもらえると有り難いわ。ただ」
「ただ?」
「私の為でもあったのよ」
 優しい笑みを浮かべつつ真由子に対して言うのだった。
「実はね」
「そうだったの」
「驚かないのね」
「だって。智巳も一生懸命やってたじゃない」
 彼女はそこを指摘するのだった。
「それを見ていたらわかるわよ。あんたもダイエットしたいんだって」
「そうなの」
「しっかり何キロ痩せたかまでチェックしていたしね」
 そのことも告げる。実際のところ智巳もまた必死なのは事実だった。
「そういうの見ていたからね」
「そうだったの」
「そうよ。それでね」
 そのうえでまた言う。
「聞かせてくれるかしら」
「ああ、あれね」
 その言葉を聞いて頷くのだった。彼女が何を言っているのかわかっていた。
「そうよ。どうしてあんたもダイエットしていたの?充分スタイルいいのに」
「あんたと同じ理由よ」 
 今度はにこりとした笑みになった。
「実はね」
「それじゃああんたも」
「そうよ。もうすぐよ」
 そういうわけだったのだ。彼女もまた。
「私もね」
「そうだったの。何か」
「あえて内緒にしていたの」
 親友に対してもだった。
「この時の為にね」
「もう、意地が悪いわね」
「そのことは申し訳ないけれどこっちもこっちであれこれ考えていたのよ」
 こう述べるのだった。
「どうやってあんたを驚かせてやろうかしらって」
「そういうのが意地が悪いのよ。驚かされる方はたまらないわ」
「御免なさいね」
「まあいいわ。それはそうとね」
「ええ」
 話が変わる。今度は真由子が智巳に対して言い智巳が真由子に応える。
「何時なの?」
「何時式をするかってことね」
「それももう決まってるのよね」
「少
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ