2部分:第二章
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トロールし易いからね」
「そうよ。それに一番大事なのは」
「何なの?」
また問う。本当に真剣であった。
「三食しっかり食べることよ」
「三食しっかりと」
「そう、規則正しい生活をすることが大事なのよ」
そこを強調して言うのであった。
「そこがね」
「それもよく言われることね」
「よく言われるからよ。ああそうそう」
さらに言い加える智巳であった。
「わかってると思うけれど夜遅くに食べるのと間食は駄目よ」
「やっぱりそうなのね」
「それ位なら朝にしっかり食べる」
それであった。
「いいわね」
「ええ。後は」
「運動ね」
次にはそれであった。
「あんた元々バレー部よね」
「ええ、そうよ」
智巳の問いに答える。
「だったら運動は慣れている筈だから」
「ランニングとか?」
「それと筋トレね」
その二つであった。
「朝起きて走って夕食の後、お風呂入る前なんかにね」
「毎日やるのね」
「わかってるじゃない」
「何度もやってるから」
ダイエットのベテランなのだった。実は。失敗ばかりしているにしろ。
「知識としてあるのよ」
「じゃあ後は途中で止めないことね」
「途中でなのね」
「一応聞くけれど」
智巳はまた真由子に問うてきた。
「今度は何?」
「あんたどうしていつも失敗してるの?」
問うのはそこであった。
「それを聞いておきたいけれど」
「辛いから」
「辛い?」
「ええ、身体がしんどくなってお腹が空いて」
困った顔で智巳に答えるのだった。
「それで限界になって」
「ああ、それははっきりわかるわ」
「わかるの?」
「理由がね」
こう真由子に対して答えてみせた。
「わかったわ。あんたまずしっかり食べなさい」
「三食しっかりとじゃなくて?」
「痩せたければ食べるのよ」
随分と懐かしい言葉であった。この言葉を聞くと肌が白くなりそうだ。それだけで。
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