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黒を纏う聖堂騎士団員
ED.犠牲にしても守るべきもの
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「オレの兄貴〜!!
結婚おめでとう!!
メラガイヤー放ってもいいがマホカンタ済みだ!
その衣装が燃えちまうぜ?」

「問題ない。私もマホカンタ済みだ。


「そういう問題ではないと思いますが・・・・・・」

ククール、エイトは笑いながら勝手に控え室に入りました。
楽しそうな雰囲気がマルチェロだけブラックオーラです。
黒が似合うマルチェロが白を着ると変わってみえます。
本当は法皇の際に着た服をククールが着せようとしたのですが、法皇はお前だろククール、という鋭いツッコミから灰になりました。
ゼシカの火により服まるごと粉々です。お約束ですね。

「それにしても処女一過ぎの兄貴が花婿になるなんて・・・・・・
しかもマイエラ修道院院長のマルチェロさんが、元マイエラ修道院団員クロノスと熱愛!!
一見したらヤバいな。あ、溺愛か。」

「あぁ・・・だよね。
マルチェロさん、デキちゃった結婚しちゃったぐらいですからね」

「え?」

マルチェロが額に手を当てククールの視界から離れていきました。
しかしまぁ、デキちゃった結婚おめでとうだなんて口が裂けても言えません。
相手がマルチェロですから。

「いつ気づいた。」

「ここに来た時にマルチェロが嫌なぐらいクロノスをお姫様扱いしていたから。
それだけなら新婚さんだと思いますけど、段差の場所から小石の除去までしてましたから。
お姫様抱っこ始めるんじゃないかとドキドキしましたよ。」

「それだけか。」

「まさか、マルチェロ院長。
あなたがクロノスのお腹を擦っているのが見えましたから。」

ナイスエイト。
その通りにマルチェロとクロノスの様子から推測ができます。
マルチェロも手が早いですね。
エイトでも恐ろしいでしょうに。ゼシカに妊娠させたら・・・・・・

「なあ、兄貴。聞いていいか。
クロノスを蘇らせるのに何を犠牲にしたんだ?
何も犠牲にしないなんて出来ないだろう」

「貴様には関係無い。
それを知って何をするつもりか。真似か?」

「・・・違いますよ。
まあ言わなくてもいいですよ。予想はつきます。
彼女の本名とマルチェロさんとクロノスの魔力。
だからあれからMP技をしないんですよ。ゼシカに燃やさせて・・・・・・
対価にしては足りませんが、腐敗していない身体に魂を繋ぐだけなら足りますよね。」

「本名?なんで・・・それが大事なんだよ」

「貴様は何のために法皇をしているんだ!!
さっさとやめてしまえ!!」

「あはは!!
やっぱり楽しいな、兄弟は。
本名を教えるってね、魂の欠片を持たせるようなことなのさ。
その本名を捨てるって凄いことだろ?
ましてや彼女は本名を知らないんだ。

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