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ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第25話黒の奥の手、隻竜覚醒
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なったらーーーやっぱりアイツの力が必要だ。

「キリト!」

オレは親友である《黒の剣士》の名を叫ぶ。オレの声に反応したキリトはオレに顔を向ける。

「オレ達が時間を稼ぐ、その間に()()の準備しろ!そうしないと《月夜の黒猫団》の・・・サチって子の二の舞だぞ!」

「ッ!!」

アイツは以前、ベータテストの時にはなかった《結晶(クリスタル)無効エリア》で素性を隠して入っていたギルドを亡くした。自分が《ビーター》だって事を隠していなければ彼らはーーーサチって子は死ななかったかもしれない。以前そう言っていた。だったらほとんど同じ状況である今はどうするべきだ?隠してる場合じゃないーーー迷うな!

「・・・アスナ!クライン!ライリュウ!ミラ!頼む・・・10秒だけ持ちこたえてくれ!!」

「お前ら聞いたか!?10秒だ・・・あの悪魔さんにキリトの邪魔させんな!!」

『解った!!』

オレと未来、アスナさん、クラインはグリームアイズに向かって走り出す。その隙にキリトは大急ぎでシステムウィンドウを操作し準備に取り掛かる。
クラインが雄叫びを上げながら大剣を受け止め、飛ばされる。アスナさんが突っ込みグリームアイズの注意を反らし、右側からオレが《両手剣》突進系ソードスキル《アバランシュ》を叩き込み、左側から未来が刀の斬撃で衝撃波を飛ばす《刀》遠距離系ソードスキル《残月》を叩き込む。

「よし、良いぞ!スイッチ!」

準備が完了したキリトと前衛を交代するために先に硬直が解けたオレはまだ硬直が終わっていない未来を抱き抱え離れる。
飛び出したキリトの右手には黒き魔剣《エリュシデータ》。そしてーーー左手には、オレの《ドラゴンビート》と同じ《白竜ゼーファン》が生成する鉱石から生み出された白竜の剣《ダークリパルサー》が現れる。その黒と白、左右非対称の剣が蒼眼の悪魔を斬る。
この空間にいる全員が驚いている。それもそのはずだ。あれは取得条件を満たせば修得出来るエクストラスキルとは違う。取得条件不明、使用出来るのはサーバー内でたった一人のスキルーーーユニークスキル《二刀流》。
再び降り下ろされたグリームアイズの大剣を、二本の剣をクロス状にして受け止め、鳥が翼を広げるように弾く。

「スターバースト・・・ストリーム!!」

その両手に握る剣の蒼白い輝きは星の如く。その蒼白く輝く数多の剣撃はまさに流星群。《二刀流》16連撃上位ソードスキルーーー《スターバースト・ストリーム》。
技の途中で何回か蒼眼の悪魔に身体を斬られても、速く、もっと速く、目の前の敵を斬り続ける。最後は左手の白き剣がグリームアイズをーーー貫く。

「キリトくん!」

「何アレ!?お兄ちゃん知ってたみたいだけど・・・何なのアレ!?」

「ユニーク
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