機動戦艦ナデシコ
1285話
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しかしてと視線を逸らし、チャイナドレスを着ているエリナの方へと視線を向けると、その首筋やスリットから伸びている太股とかに多くの赤い跡が見える。
……うん、酒を飲まされたとしても、俺は色々とやり過ぎだろ。
それでいながら、性欲的な面では完全に解消されていないのだから、混沌精霊って一体何? と疑問に思ってしまうのも仕方がない。……多分。
「ええ、こっちは事情で少し遅れると思うけど、出来るだけ早くそっちに行くわ。ええ、お願い」
そう告げ、コミュニケが切られる。
『……』
部屋に広がる沈黙。
エリナが俺の方を見る目には、明らかに棘がある。
いや、俺が酒を飲んだ時の事を考えれば当然か?
そう思った瞬間、エリナは頬を赤く染めながら口を開く。
「っ、ば、馬鹿ぁっ! 初めてなのに、何て事するのよ!」
それだけを告げ……というか、叫ぶと、チャイナドレスに身を包んだまま部屋を飛び出ていった。
歩きにくい……いや、走りにくそうにしている理由については、想像するのは難しくない。
チラリ、とベッドの上にあるシーツへと視線を向ける。
赤い血が残っているシーツへと。
「あーあ。やっちゃったわね。……けど彼女、もしかしてあの状態のまま仕事に行くのかしら?」
「あの状態?」
「そ。ほら、これ」
そう告げたハルカが俺の方へと見せてきたのは、柔らかさを持ちながらも、ナデシコの操縦士としてしっかりと筋肉が付いている二の腕。
ただ、そこにはさっきも見たように俺のものと思われるキスマークがしっかりとついている。
あるいはエリナのものだったりするのか?
ともあれ、それでハルカが何を言いたいのかは理解した。
「さすがにそれはないだろ? 自分の部屋に戻ってシャワーを浴びれば、嫌でも目に入るだろうし」
「そうよねぇ……じゃあ、アクセルだけじゃなくて、私のキスマークもついてるって気が付くかしら。最初はこういうアブノーマルなプレイに持ち込まれてどうなるかと思ったけど……まさか、あんなに燃えるなんて思わなかったわ」
艶然とした視線を俺へと向けるハルカだったが、それに対して俺が口を開く前に、ふと何かを思い出したように小さく驚きの声を上げる。
「あ、エリナがキスマークに気が付くのはシャワーに入ってからだろうけど、部屋に着く前に人にあったら危ないんじゃないかしら」
「ん? ああ、それなら大丈夫だろ。余程運が悪くない限り人に見られる事はないと思う」
「何で?」
掛け布団を身体に掛けてはいても、その肉感的な身体はチラチラと見える。
そんな状態のままハルカの答えを促す視線に、俺は壁の方を見る。
そこにあるのは、壁。ただし……
「エリナの部屋は俺の隣だからな。その壁1枚向こうはエ
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