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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第八話 指切りの約束と、四月の空模様
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切る形になったけど、本当は言い切れなかった。
だって今の言葉は、半分が嘘だったから。
会おうと思えば会える?
(……そんなわけ、ないじゃないか)
両親には、もう二度と会えない。
それは紛れもない真実だから、俺は半分の嘘をついた。
誰にもバレない、偽りの笑顔の中で。
「……さて、本題に入ろっか」
これ以上この話しをしていたら、きっと俺は耐えられないから強引に本題に話しを向けた。
視線を雪鳴に向け、真剣な表情で話す。
「雪鳴もここ数日、この海鳴市で何かが起こってると思ってたはずだ」
無言で頷く雪鳴に、俺はアマネの内部からジュエルシードを取り出して、それを見せる。
「……それは?」
「これはジュエルシードと呼ばれるロストロギアだ。 ロストロギアがどんなものか知ってるか?」
「馬鹿にしてる?」
「管理局以外の学校がどんな教育をしてるか知らないだけだよ」
雪鳴に睨みつけられた俺は、慌てて誤解を解く。
そう、ロストロギアと言う単語自体は教科書にも載っている。
だけどそれがどんなモノなのか、それを学校ではどこまで教えているのかを俺は知らない。
だから確認のために聞いたつもりが、どうやら失礼な言葉になってしまったようだ。
「ロストロギア/ジュエルシードは、一つ一つが強力なエネルギーを持ってて、規模は次元震を発生させるレベルらしい」
「……一つ一つってことは、複数あるの?」
「合計で21個だ」
「多い……」
雪鳴は顎に右手を沿えて俯く。
きっと現状の深刻さを理解しているのだろう。
その姿は五年前にはなかった、大人っぽさを持ち合わせていた。
「それで、今はいくつ集まったの?」
「金髪の少女の所有数次第だけど、こちらで回収できたのは3つだな」
「なら、まだ最大で18個もある」
「ああ。 しかもジュエルシードは単独でその能力を発動させる可能性がある。 だから昨日から回収を始めたんだ」
そんな中で一人、謎の魔導師が一名介入してきた。
それが現在に至るまでの経緯となる。
「黒鐘が海鳴に来たのと、これの関係は?」
「いや、俺が海鳴に来たのは本当に偶然なんだ。 管理局からの休暇命令も事実で、本当に偶々こんな事態になったんだ」
「……探偵?」
なぜ唐突に探偵と言ったのか、とツッコミを入れる前に理解した。
アニメやドラマに登場する探偵は、訪れた先で必ず誰かが死ぬと言う偶然を、必然として背負わなければいけない。
それと今、偶々海鳴に訪れた矢先に事件に巻き込まれた俺を掛けているのだろう。
「だとしたら、俺が解決させないといけない
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