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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第226話 森の家
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たのがレイナだ。
「レイ、ありがとね」
リズは、手を上げて礼をいった。
「んーん、どういたしましてー。……でもリズさん、私も聞いた事無いね? 《ぜっけん》って新実装のアイテムなの? リズさん?」
「のんのん、それもちがーう。それに、ゼッケンは、カタカナ でも ひらがな でも無くて、漢字。絶対の絶、そして英語での意味はソード、漢字で剣と書いて《絶剣》」
「んん? なら、益々新実装の武器って感じがするよ? その呼び名だったら」
アスナは、ちょっと笑いながらそう言う。
でも、レイナが聞いて違うと言う以上は……剣でもアイテムでもなさそうだ。
「ま、そう思うのも無理はないわね。でも違うのよねー。人のあだ名……じゃなくて通り名かな? あたしも知らないんだ。キャラネーム。兎も角強すぎて、あんまりにも強いから、ついたのよ。誰が最初に呼び出したのかは判んないけど。まぁ、由来は絶対無敵の剣、とか空前絶後の剣、……そんな意味だと思うけどね」
「へー……」
「ふーん……」
アスナとレイナの2人は、眉がぴくりと上がっていた。
『強い』と言う単語を聞いてからだ。
アスナは、今でこそ魔法主体の
水妖精族
(
ウンディーネ
)
を選択しているが、嘗ての剣士としての疼きからか、剣士の血が疼くのか、時折、ヒーラーとしての役割を忘れてレイピアを抜いて敵陣に飛び込み暴れてしまう。
そこでついたアスナのあだ名が《バーサクヒーラー》。
なんとも優雅さからは縁が遠い2つ名だ。
レイナは、
音楽妖精
(
プーカ
)
を選択していて ずっと同じだ、魔法もある程度使えるが、
水妖精族
(
ウンディーネ
)
のアスナと比べたら、そこまでではない。美しい歌声を披露する姿は、《歌姫》と呼ばれるのだが……、やっぱり 歌をうたい終えたら、剣士だった頃の記憶が、アスナの様に刺激して、共に飛び込んでいくのだ。
そこでついたレイナのあだ名が《バーサクソンガー》
《歌姫》のみであれば、誰もが敬う、羨ましがると思える2つ名であるだろう。
だけど、《狂戦士》と《歌姫》のコラボじゃ……やはり、優雅さからは綺麗さっぱり遠い2つ名である。
そんな彼女たちだからこそ、いや 太刀筋も似ているし、シンクロする事だって多々あるから、同じような目線で見られる事もザラだ。
2人の太刀筋はそれ程似ているからか、たまに《ツイン》とも言われる。
アスナと並んで戦ったらそれこそ《ツイン・バーサーカー》と呼ばれる事も多々。
勿論、決して嬉しいものじゃないのは当然だった。
因みに、アスナは もう1つ別のアカウントでは、別種族を選んだりしている。
気分転換になったりするから、と言う理由が大きいから。
だが、レイナは|音楽妖精《
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