第2章:異分子の排除
第22話「仲直りと決別」
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けた結果なのでしょう。
...そのような結果が、私は許せません。
「...とにかく、皆の分のジュースを買って戻ろう。」
「そうですね。」
良い機会です。今のエーベルヴァイン家の汚い部分の証拠を集めておきましょうか。
今後、私を連れ戻そうとしても全て断るつもりなので。
=桜side=
「おーい、持ってきたぞ。」
ユーリちゃんの新しい...いや、成長したと思える一面を見た後、ジュースを買って整備室に戻ってきていた。
「お〜さくさく、ゆーゆーありがと〜。」
本音ちゃんが率先して俺たちが買ってきたジュースを取りに来る。
...何度聞いても逸脱したネーミングセンスだな...。
「ほら、集中して疲れてると思うし、甘い奴を買って来たぞ。」
「あ、桜さん、ありがと。」
「...ありがとうございます。」
マドカちゃんと簪ちゃんもお礼を言ってくれる。
「....あの、桜さん。」
「ん?どうした?」
そこで、秋十君がジュースを受け取りつつ俺に聞いてくる。
「...ユーリ、何かあったんですか?なんというか...覚悟が決まったような...。」
「気づいたか。...まぁ、概ねその通りさ。」
秋十君もだいぶそう言うのに敏感になったんだな。
「...近い内、ユーリちゃんは姉と決着をつけるんだ。」
「っ、なるほど....。」
「それに、実家との縁も完全に断ち切るつもりみたいだな。」
さすがに母親の名前は大事にするみたいだが。
「...片や仲直りのための試合、片や決別のための試合。...なんだかだな。」
「そうですね...。」
同じ姉妹なのになんでこう違うのだか...。
「さーって、喉も潤したし、もうちょっと進めちゃおうか!」
「そうだね〜。この調子なら、学年別タッグトーナメントに間に合うよ〜。」
飲み物を飲み終わったマドカちゃんと、本音ちゃんがそう言う。
「...でも、一番の問題が残ってる。」
「マルチロックオンシステム...でしたね。」
しかし、どうやら大きな問題が残っているらしい。
「あれを学生の身で一から組み立てるとなると、相当な労力が必要だな....。」
「桜さんは手を出さないでね。」
「分かってるさ。」
確かに俺はマルチロックオンシステムを一から組み立てられるが、そんな事をしたら簪ちゃんの努力が無駄になってしまう。
飽くまでこれは簪ちゃんがやるべきだな。
「だが、手助けぐらいはできるぞ。...具体的には、倉持技研に再度協力させるとか。」
「桜さん、それ
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