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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第14話 幻術と共感覚性
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ね」
ドレスを着て、舞踏会で踊っているのを妄想をする。
いや、ここは日本人形のように醸し出す上品さも良いなあって

初春さんの人形か......
こけしかな?

「そんな優しいものじゃありませんでしたわよ。眼が取れてましたし」
眼が取れてる?!
「アレが近付いてきた時は、恐怖でどうにかなりそうでしたわ。思いだすだけで初春にパワーボムを仕掛けてしまいそうになるほど」
と言い、初春の両脚を自分の肩に乗せるとそのまま立ち持ち上がろうとする。
「あわわわ!す、すみません!足を持ち上げないでください」
捲れそうなスカートを必死にガードする。
ここには、男子のサソリさんが居ますのにぃぃ!
顔を赤らめて、チラッと目線をサソリに向けるのだが、サソリは考え込んでいるようで初春のスカートの中には興味がないような感じだ。

はあ、残念
は!間違えました!
良かったです!
良かったんです!

いつも佐天に挨拶代わりスカート捲りをやられるので多少は見られても良いように本人は気にしてパンツを購入している。
感覚がおかしくなっていくが、何度言っても止めてくれないので少し諦めている。

「止めなさいよ!」
ワーキャーと騒いでいる白井と初春に軽くツッコミを入れる。
「分かりましたわ」
「ふわ!ヒドイですぅ」
両脚をいきなり降ろされて、初春は盛大に床に尻もちをついた。
「他には何かあったか?」
黙っていたサソリが徐に口を開いた。
「あとは......痛みでしょうか?足首を踏まれた痛み」
あの時に捻られた足首の痛みを思い出して、摩った。
「人形が見えたということは、視覚があって、痛みがあったということは触覚があったということだな」
「サソリが黒子に掛けたのは、どの感覚?」
「コイツが眼を合わせねえから、身体に直接チャクラを流し込んだ。敢えて言うと皮膚感覚か」
チャクラを流し込む時に白井は、ほのかに暖かさを感じていた。
触覚では痛みの次に用いられる熱センサー。
それをサソリは今回、使用したのだ。

「そうなると、触覚に刺激を与えたのに人形を見る視覚が働いたということになるわね」
一つの刺激に対して複数の感覚が働く。
「何か本で読んだことがあるわね......共感覚だったかしら」
白井もその言葉にハッとした。

共感覚......一つの刺激に対して本来刺激を受け取る感覚器官とは別の感覚が働いて認識すること。
これを持っている人は、人の声を聞いたら「青色の声」や「ちょっと銀紙を噛んだような声」という表現をしたりする。
稀に数字に対してだけ働く場合があり、数字毎に性別があるような感覚がある人もいる。
例として
258は男性
364は女性
と言った感じだ。
法則性はないが、不意に数字を言われると性別がイ
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