第14話 幻術と共感覚性
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膝を叩いている。
「そうか......性別を言ってなかったか......大蛇丸は男だぞ」
ふえ!?
男!?
英語でManの方の!?
御坂が大蛇丸についての情報を総動員して照らしあわせる。
長い黒髪
女口調
蛇みたいな人
性別→男(new)
えぇぇぇー!?
フラフラと立ち上がって、壁に額をくっ付ける。
思いのほか暖かい。
そして、ブツブツと考えをまとめるように呟き続ける
男!
この特徴で?!
嘘でしょ!
いや、だからって男らしくしろとは言えないけど
生物学上では男でも心が乙女の方もいるし
この自由化の世界でそんな方々を非難したら炎上騒ぎになるわけで......
でも、でも
勘違いはするわよ
見た目とか特徴とかじゃ性別が分からなくなっているおかげであたしの方に飛び火が......
あたしが悪いの?
勝手に想像したからこんな事態になっているし
いや、この状況を客観的に観ている人達ならあたしの勘違いも仕方ないって言ってくれるはず。
御坂がブツブツと言っている間に、白井は耳をダンボのようにしてサソリの発言を聞き逃さないようにしていた。
べ、別に興味があるとかそんなんじゃないですのよ!
ここは一先ず、おろちまるさんについてよく知ろう
新しい性のジャンルとして「男の娘」があるからきっとその類いだろう。
うん、話しはそれからだ。
「それで大蛇丸君......さん?とりあえず友達として探しているの?」
ピシッ!
サソリの表情に亀裂が入った。
「友達じゃねーよ!前にいた組織でコンビ組んでただけだ」
「わ、分かった!コンビを組んでいたってことは同じ歳くらいね。そうそう友達じゃないけど探しているのですね(何故か敬語)」
「同じ歳じゃねえし。オレより年上で50歳超えてるはずだ」
50ゥゥゥ!?
あの保険のCMでお馴染みの
「50,80 喜ばしく」の!?
もうね、色々破綻していくよね。
サソリが彼女(大蛇丸)を探しに行って大怪我した感動的なイベントのこと。
涙した純愛も何もかもメチャクチャになっていく。
御坂が白い壁に爪を立てて、膝から崩れ落ちていく。
空想上では。
「えへへ、私は大蛇丸よ!よろしくだピョン」
切れ長の眼にキラッとした瞳。
ピースサインをする昨今の萌えキャラ声で可愛らしく挨拶をしているが......
サソリの言葉から可憐で浴衣を着たおろちまるちゃんから50代の腹が少しだけ出っ張り、黒髪ロングの落武者おじ様の風貌へと早変わりし、先ほどのセリフも
「えへへ、私が大蛇丸よ!(声は若本規夫さんで)」
「よろしくだピョン(銀河万丈さんも良いな)」
日本を代表する野太い声で御坂の頭の中にこだましていく。
御坂は頭をガシガシと
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