機動戦艦ナデシコ
1284話
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「何だよ、使えるだろ? 広範囲に攻撃出来るんだぜ?」
「そうだな、それは事実だ。……けど、正直広範囲を攻撃するって意味だと、ミロンガ改にはエナジーウィングがあるんだよ。そっちの方が使いやすいし、何よりエネルギー切れもないからな」
「エナジーウィング? それってミロンガ改の背中の奴だろ? 広範囲攻撃? どうやって……ああ! チューリップの時に使ってた奴か!」
喋っている間に思い出したのか、興奮したように告げる。
「確かにあの攻撃は凄かったな。……ま、しゃーねえか。あーいう攻撃方法があるってんなら、小型ミサイル内蔵のミサイルはあんまり使えねえか」
そんな風に言い、すぐに興味を失ったのかハルカとエリナ、それとルリのドレス姿を褒めて去って行く。
その後も、色々なナデシコのメンバーと話したりして、それなりに充実したパーティを過ごす。
ナデシコのメンバーで仲のいい相手はそんなに多くなかったのだが、このパーティで友人になった……とまではいかなくても、知人にはなっただろう。
ともあれ、色々と充実したパーティはこうして無事に終了するのだった。
……なのに……
「何だって、俺の部屋に来るんだよ」
溜息を吐き、ワインを飲みながらパーティで余った料理を摘まんでいる2人の女へと視線を向ける。
ハルカとエリナ。今日のパーティの中でもかなり目立っていた2人だったが、酔いで顔を赤くしている今のこの2人の様子は、ちょっと独身男達には見せられないな。
目に毒過ぎる。
せめてもの救いは、ここにルリがいない事か。
既に時間は0時を回っており、ルリは今頃部屋で夢の中にいる筈だ。
「何よ、たまには一緒に飲むくらいいいでしょ」
「そうよ、そうよ。大体アクセルはね。ハルカにばっかり贔屓し過ぎなのよ! もうちょっと私にも贔屓しなさいよね! それにナデシコの件での話とかもあるんだから!」
「あー、分かった。分かったからそろそろお開きにしないか? 明日も午後から仕事なんだろ?」
一応パーティの翌日という事で、明日の午前中は休みという事になっている。
それでも、パーティで飲み過ぎたメンバーは二日酔いとかになって厳しいだろう。
「明日から仕事よ? ええ、副操舵士なのに、何でかそれ以外の仕事も……まぁ、それはいいのよ。とにかく……飲め!」
そう告げ、酔っ払ったエリナは俺の口にワインの瓶を突っ込もうとしてくるが……それを飲めばどういう風になるのかを知っている俺としては、みすみす受け入れる訳にはいかない。
ワインの瓶を、顔を逸らす事で回避し……
「はーい、ようこそ。何、私のお酒が飲みたいの?」
そこに満面の笑みを浮かべたハルカが、別のワインの瓶を俺の口に突っ込み……その瞬間、
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