機動戦艦ナデシコ
1284話
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いないと思うが、ナデシコの場合、その特殊な趣味を持ってる奴がいたりしそうなんだよな。
ともあれ、そんな美人2人を――俺の主観じゃなく、嫉妬に狂った男の目から見て――侍らせている俺は、寧ろヤマダどころではない嫉妬を向けられている。
正直だからどうしたって話だが。
そもそも、俺はホワイトスターに9人、まだ合流していない凛と綾子を入れればとびっきりに魅力的な女を11人も恋人にしている。
そんな俺は、当然強烈な嫉妬の視線で見られることも多かった。
それに比べれば、この程度の視線は全く問題にならない。
「まあな。そっちも今日は随分と派手な格好をしてるな」
「あら、そう? 似合わなかったかしら?」
「いや、十分に似合ってるよ。その辺にいる男達の視線で十分理解してるんだろ?」
「そう? ……まぁ、そうかもしれないわね」
ああ、これはあれだ。日頃から男の視線を集めているから、それが日常的なものになってるんだろう。
……いや、それだけじゃないな。普段は真面目な表情をしているところのあるエリナだが、今は楽しそうな笑みを浮かべている。
勿論パーティなんだから楽しむのは当然なんだろうが、それでもいつものエリナに比べると、やけに上機嫌なような気がする。
「どうしたんだ? 妙に機嫌がいいけど」
「え? そう? まぁ、ナデシコの改修が上手く進んでいるからでしょうね。恐らく今年中に改修は完了して、そのテストやら何やらで……そうね、恐らく年を越してすぐに火星に向けて出発する事になると思うわ」
「へぇ、随分と順調に進んでるのね。さすがネルガルの技術力ってところ?」
いつもはハルカとエリナが会えば微妙に険悪になったりするんだが、クリスマスパーティだからそんな真似はしたくないのか、ハルカの言葉に棘はない。
そんなハルカに言葉を返すエリナの方も、棘はないままに口を開く。
「そうね。物資の積み込みも殆ど完了しているし。……まぁ、最も多いのは食べ物とかなんだけど。ああ、それとミロンガ改のミサイルもきちんと数は確保しておいたから、安心して頂戴。ただ、ウリバタケの考えた弾頭の方は……どうでしょうね。使えそうなのを何種類か選んでって感じでやると思うわ」
「そうか。なら、あのネットを広げる奴は入れてくれ。小型ミサイルを撒き散らすのは……今回は必要ない」
「おいおいおいおい、あれは俺の考えた中でも自信作なんだぜ? 何だってそれが不採用なんだよ!」
突然会話に割り込んできたのは、話題の人物もであるウリバタケだった。
恐らく会話に入り込む隙を狙ってたんだろう。
……さっきまでヒカルと話してたのに、随分とフットワークが軽い事で。
「ネットの方は捕獲とか敵機の動きを止めるとか色々と使い勝手がいいけど、ミサイルの方はな」
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