機動戦艦ナデシコ
1284話
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「あの2人がそんな関係になるのは完全に予想外だったな。本当にどんな成り行きでああなったんだ?」
「ああ、それですか。原因はアクセルさんですよ」
俺とハルカの言葉に、ルリが口を挟む。
「俺? 俺があの2人に何かをした覚えはないぞ?」
「そうですね。アクセルさんが特に何かをした訳ではありません。ただ、この前の模擬戦があったじゃないですか。ヤマダさんがボロボロにされた」
「……人聞きが悪いな。いや、間違ってはいないんだが」
この前行われた模擬戦は、ヤマダにとっては大きな衝撃だっただろう。
1対1では俺に勝てず、仲間と協力して俺に挑もうにも上手く連携が出来ない。
その結果が、模擬戦の全敗だ。
「あの模擬戦の後でヤマダさんが凄くショックを受けていたんです。そこにメグミさんが通りかかって話を聞いているうちに意気投合した……といったところですね」
ルリの説明に、思わずなるほど、と頷いてしまう。
確かにそんな風に話が進んだのなら、俺のせいと言ってもいいかもしれない。
いや、せいだと何か悪い事をしたみたいだから、ここは寧ろ俺のおかげじゃないのか?
「はー……かなりドラマチックな展開ね。昼メロとかだと、ここで第2、第3の女が出てくるんだけど。誰か出てくるかしら?」
「いや、これは昼メロとかじゃないから」
面白そうな笑みを浮かべているハルカに、思わず突っ込みを入れる。
……出てこないよな? 本当に第2、第3の女とか出てこないよな?
フラグとかじゃないよな?
もし出て来たら、ヤマダへと敵意の視線を向けている面子が更に暴走するのは間違いない。
元々メグミは声優としてそこそこ名前が売れていた人物らしい。
当然その人気も高く、ナデシコ内部でも狙っていた人物は多い。
それをヤマダに掻っ攫われたりすれば……そして、更に他にもヤマダを好きだって女が出てくれば、下手をしたらナデシコ艦内で暴動が起きる可能性すらあるんじゃないか?
「アクセル、楽しんでるようね」
ヤマダとメグミの様子を眺めていると、不意に聞こえてきた声。
そちらへと視線を向けると、そこにはチャイナドレスに身を包んだエリナの姿があった。
純粋な露出度ではハルカに敵わないが、スリットから覗く白くて肉感的な太股は、男なら誰でも目を奪われるだろう。
実際、食堂の中にいた男達の多くがエリナに視線を向けているのだから。
……こうして考えてみると、俺もヤマダの事は言えないんだよな。
ヤマダは声優として人気の高かったメグミと仲が良くて嫉妬されているが、俺の場合はハルカとエリナという、このナデシコの中でもトップクラスの美女と仲良くしている。
それと、ルリ。
まぁ、余程特殊な趣味がなければルリに言い寄るような奴は
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