幻のIS小説のプロットが長すぎたが完結した。
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だし、その場で舌を噛み切って死亡した。
最終章
セシリアは重体だが、死んではいなかった。ISがバリア貫通弾の対策プログラムを不完全ながら構築していたため、ダメージは脳まで達してはいなかった。ただ、潰れた右目だけはもう二度と戻らないだろうと医者は言った。セシリアの身体は、白式がそうだったようにブルー・ティアーズが全力で護っている。
それを唯見ている事しか出来ない真人の元に、一夏と箒、シャル、そして梓沙と真耶が訪れる。他のメンバーも遠距離映像通信で一堂に会した。
風原とセシリアが戦っていた頃、IS委員会を含む先進各国の重要機関に無人ISの一斉攻撃が起き、世界は一夜にして混沌とした状況に突入していたそうだ。テロリスト襲撃の計画が漏れていたとしか思えないタイミングでの攻撃……そして、条約違反のバリア貫通兵器の容赦ない使用。各国は腕利きのIS操縦者が次々に死亡、重傷を負っており、テロリスト決戦用の戦力が半分以下にまで減らされていた。
敵の本部は、IS委員会発足によって実質的な存在意義を失ったジュネーヴの「国際連合本部」。更に、先日真人が助けたIS庁の人間はスパイとして敵地に入り込んでいたことが判明し、指揮官クラスや無人機の構造的欠点や行動パターンなどの貴重な情報を手に入っている。
最早是非もない。IS委員会の上層部が壊滅した今、各国は専用機持ちも戦場に投下し、全指揮権を千冬に回す事を決定していた。もう不要な犠牲をなくすには全てをかけてテロリストを壊滅させるしかない。千冬は生徒には日本で防衛に回るように指示し、自分は「暮桜」で出撃して敵を全滅させると宣言する。
生徒を護ると言いながら、真人は戦いに巻き込まれてセシリアはこの様。千冬は口先だけの自分にもう我慢がならなかった。鈴、ラウラは本国の要望で作戦参加を免れないが、それでも千冬は守ると決めていた。例え自分が死するとも――だ。
また、千冬はもう手段は選んでいられないと束に連絡を取り、「万が一の時の為に学園の防衛を任せる」という禁断の方法まで使う。文字通り千冬の全力だった。
一夏、箒、真人、梓沙、シャル……そして更識からアレーシャと簪……真耶を含む教師数名も学園に残り、千冬は高速輸送機に乗ってジュネーヴへと飛び立つ。だが、これだけの用意をしてもなお、運命は千冬を嘲笑った。梓沙の元に、彼女の母親を亡国機業が預かったことを伝える犯行声明が届いたのだ。
しかも、その母親を日本近海の孤島に作られた基地に運び込んだことまで報告しての、明らかな挑発・陽動行為。しかし、梓沙はそれを知った瞬間に周囲の静止を振り切ってISで出撃する。顔所にとっては、縁が切れたも同然であろうとやはり母親なのだ。学園余情組がそんな彼女を助けるために出撃するまで、時間はかからなかった。
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