第2章:埋もれし過去の産物
第39話「決戦の時」
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「...なるほど、紫天の書...マテリアルであるあの三人も...。」
「...行きますよ?ユーリ!」
一気にユーリとの間合いを詰める。
しかし、当然のように魄翼が私を妨害してくる。
「シッ!!」
「ああっ!」
三方向から迫る魄翼を、三連撃で弾いて逸らし、ユーリの声と共に振りかぶられた魄翼の腕は、剣で受け止めるように当ててから上に逸らす。
...相変わらず、相当身体強化をしないと圧倒される力ですね...!
「(アロンダイトに魂を込め、人の身でなくなったためか、体が重い!)」
魂をアロンダイトに込めたせいか、体が思うように動かせない。
これでは、生前よりも弱い...!
「(だけど!)」
「はぁっ!」
「っ!?」
意識を逸らすようにレヴィと名乗った少女が魔力の鎌で斬りつけ、そのまま離脱する。
魄翼であっさりと防がれ、無傷ではあるが、これで一瞬とは言え意識が逸れる。
「ぜぁあああっ!!」
「ぐっ...!」
その一瞬の隙を突き、超高速の五連撃を繰り出す。
...本来なら、九連撃の所だが、やはり体が思うように動かなかった。
しかし、それでも魄翼を切り裂き、ユーリの防御魔法に罅を入れる事ができた。
―――ドォオオン!
「なに...!?」
さらにそこへ、炎の砲撃魔法が直撃する。
「今...!...っ!?」
罅が広がる。そこへ攻撃しようとしたが、横から来た魄翼の腕を避ける。
「(本当に体がついていかない!生前なら、今のを受け流して攻撃できた!)」
「....避けて。」
宙返りをした体勢で、ユーリが魄翼を広げ、大量の魔力弾を展開しているのが目に入る。
「(避け...っ、否、無理...!?)」
ダメージを覚悟し、少しでも迎撃しようと剣を構える。
―――ドォオオン!!
「っ、なに!?」
だがその瞬間、飛来した複数の魔力弾らしきものが炸裂し、魔力弾を全て撃ち落とした。
「っと、ととっ!」
とりあえず、魄翼による攻撃を防ぎ、一度間合いを取る。
『無事か!?』
「『ディアーチェか!?』」
『うむ、その通りだ。...どうやら、思ったような動きができぬようだな。その分は我らで補う!安心して戦うがよい!』
「『...援護、感謝する。』」
先程からの援護も、私の動きの事を見抜いての事か。
...さすがだな。
「(...徐々に体も慣れてきている。...長期戦は避けたいが、長引かなければ碌に戦う事もできない...。...だが、その程度で止まるつもりなど...ない!!)」
再
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