第2章:埋もれし過去の産物
第39話「決戦の時」
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と似たような物なのだから...。
だが、それよりも織崎のデバイスを使っているのが少し気になった。
「これは元々私の剣です。私はあの時、この剣に魂を込め、いつかユーリを救うために英気を養ってきました。...ただ、あの男の妙な能力のせいで、私の意識は封じられていましたが。」
「ま た 織 崎 か !」
大抵あいつが関わってるな!まったく!
「...この際、細かい事は置いておこう。...それぞれ助けたい者がいるんだ。...任せよう。」
「ありがとうございます。」
さて、僕はどっちでもいい訳だけど、ディアーチェはどう判断するか...。
「....貴様、本気なのだな?」
「当たり前です。あなた達がユーリとどんな関係であろうと、こればかりは譲れません。」
「...ふ、ならやってみせるがいい。生憎、我らだけではユーリを倒す事さえままならぬのでな。」
あら優しい。
多分、ただ利用するためにそう言ったのだろうけど、本心では認めてるんだろうな。
ディアーチェって、なんかそんな感じがするし。
「...時間は限られている。行くぞ。」
僕は四人にそう言って先に転移していく。
待ってろよ、シュネー...!
=out side=
「うふふっ、みーつけた。」
緋雪が笑いながらそう言う。
その視線の先には、U-D...ユーリが佇んでいた。
「君は..そうか。君が、“狂王”なのか...。」
「あれ?私の事知ってるんだ?」
何故か自身の事を知っているユーリに、緋雪は首を傾げる。
「...私は、封印されている間もずっと意識はあった。そして、外の様子を見る事も可能だった。」
「....ふーん、それで私を知ってると...。」
「....貴女と私はどこか似ている。絶望し、何かに諦めたような...。」
瞬間、紅い閃光がユーリの横を通り過ぎる。
「...分かったような口を利くな。」
「....悲しみを狂気に変えて振りまいて、貴女はそれでいいのか?」
「うるさい。やっぱりお前は私とは似てないよ。」
強く、殺意を持って緋雪はユーリを睨む。
「もういいや。さっさとお前の力を貰うよ。」
「私の力を?...それこそ、やめておいた方がいい。これは、制御など...。」
「制御なんてしないもん。私は、その力を振りまくだけ。...愚かな人間共にね!」
瞬間、強大な衝突音が鳴る。
緋雪の拳を、ユーリが幾重にも重ねた魄翼で防いだのだ。
「っ...へぇ...!正面から受け止めたのは、お前が初めてだよ!」
「...なるほ
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