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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL13 VSシュテル
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シュテルとの戦い。それは明日となり、準備する時間を貰った。
「…………」
ああ啖呵を切ったが、正直勝てる目処は立たない。今までどんな事を試してみたが有効打になりえた攻撃は1つも無かった。
布団の上で目を瞑り、色々と頭の中でシュミレートしてみたが、どれもが通用しないと結論が出る。
「だいぶ悩んでいるみたいね」
「焔………」
そんな様子の俺を見かねたのか焔が声を掛けてきた。
「寝ないのか?」
「気になって眠れないわよ。………まああの子は寝てるけど」
そう言う焔の視線の先には彼女達専用の充電器型ベットでスヤスヤと寝ていた。
「………悩みが無さそうで羨ましい」
「そうでもないわよ。あの子なりにどう役に立つかって私に真剣に相談してきたわ。あの子もマスターを勝たせたいと思ってるのよ」
「ユリ………」
「自信を持ちなさい。貴方は1人じゃない?私達も一緒なんだからね………」
確かにそうだ、俺は1人じゃない。ユリはまだ日が浅いし使用回数も少ないが、焔にはいつも助けられている。戦っている時はいつも支えてくれている。
「そうだな……ありがとう焔。お前が居てくれるおかげで俺は思う存分に戦える」
「うん………って、勘違いしないでよね!!別にマスターの為じゃないから!!私が無能だと思われたくないだけなんだからね!!」
俺のお礼に対し、焔は顔を赤く染めながらそう言った。
「分かってるよ。………明日もよろしくな」
「………ふん、任せなさい」
そう言って焔は急足で自分のベットへと向かった。
「そうだ、俺は1人じゃない………」
その頼もしさを噛み締めながら眠りについた………
「どうしたんだ零治?」
「ん?何が?」
「いや、朝から思いつめた様な顔してるからさ………」
翌日の学校の昼休み。いつも通り、黒崎と神崎と昼食を採っている中、突然黒崎がそんな事を言ってきた。
「ちょっと考え事を………」
「そうか………俺が力になれる事か?」
「いや、これは俺自身で考えて乗り越えないといけない事だから大丈夫だ」
「そうか………」
とは言ったものの、今になってもいい手が思い付かないのは確かだった。
刻々と時間だけが過ぎていく。
「何かいつもと違うと気持ち悪いな。普段はボーッとしてるのに」
「それはお前だろ………」
「何言ってるんだ黒崎!俺の頭の中はいつも嫁で一杯だ!!」
「いや、それはそれで問題だろ………」
学校での時間はあっという間に過ぎていった。既に放課後となり、クラスの皆は帰宅に部活にと各々で動き始めている。
「零治、零治〜!」
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