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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL13 VSシュテル
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先ほどと比べてシュテルの正面に対しての斬撃が薄いのだ。
(スキルがちゃんと発動しなかった?………!!)
しかしすぐにそのスペースに潜り込むように駆けて来た影があった。
「まさかこれは!!」
「名付けて、裂空氷牙斬!!」
そして氷を纏った刀でシュテルを斬り裂いた………
(今回の戦い……私の失策ですね………本気を出すと言いながらレイの力を甘く見過ぎていました。………驕り、慢心……私もまだまだです)
寝ながらただ空を漂うシュテル。着ていたバリアジャケットはバツの字に斬り裂かれており、その威力の凄まじさが分かる。
そんなシュテルにゆっくりと零治が近づく。
「レイ………」
「おっと、かなり際どい格好になってるな……取り敢えずほら」
シュテルの様子を見た零治は一度背を向けながらロングコートを脱ぎ、シュテルに被せた。
焔のカードは解け、いつも来ている普段着に変わる。
「ありがとうございます………」
「いや、俺がやったのにお礼言われるのはおかしい気が………あっ、シュテルが結構着痩せするタイプだと知れた事をむしろ感謝しますありがとう」
そう言うとシュテルは顔を真っ赤にして零治のロングコートで身体をしっかり隠した。
「レイは変態です………」
「男はみんなこんなもんだよ」
と笑いながら後ろを向いた。
その後ろ姿をじっと見る。
(レイって結構逞しい………それにこんなに大きな背中でしたっけ………?)
と暫く惚けていたシュテルだが、すぐに我に返り、零治に話し始めた。
「正直驚きました………油断や慢心が自分で気づかない内にありましたが、それを差し引いても私は今日負けていたと思います………」
「いいや、まだまださ。正直シュテルは本気と言っても俺の動きを見れば油断するだろうな……って考えはあったんだ。だからシュテルの油断を誘ったのは俺でもあるんだよ。それにまだまだ実力の全てをだしてないだろ?」
「いいえ。レイは私や王、レヴィの戦いを無駄にせず戦いに取り込んでいました。正直レイの成長を甘く見ていました。実力を出し切れなかったのもレイの戦い方が上手かったからですよ」
「その事に気がつけたのはつい最近だけどな。最後の技だって今日放課後に試したのが最初だったし、正直最初の特攻だって運が良かっただけだ。本当、まだまだだよ……だけど」
そう言いながら零治はシュテルと視線を合わせる。
「一応、男は見せられたかな?」
そんな零治の発言にシュテルは呆気にとられるが、直ぐにクスリと小さく笑い始めた。
「………笑う事か?」
「すみません………でもレイはかっこよかったですよ」
「そうか?」
そんなシュテルの言葉に満足した零治。気
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