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パニッククリスマス
1部分:第一章
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それじゃあ」
 佳美はその護身用の道具を全部持ってだ。そのうえでだ。
 家を出る。そうして駅に向かう。そこで電車に乗った。
 ここまでは何もなかった。しかしだ。
 電車の中にだ。恐ろしい男がいた。
 黒い髪を短く刈り剃刀の様な目をしている。顔はアジア系だが鼻が高い。
 逞しい傷だらけの身体にだ。服装は。
 ネクタイ、黒の皮靴に黒ナイロンの靴下、それにだ。
 何年もはいていると思われる汚れだらけの白ブリーフ、それだけだった。
 その男がだ。平然として電車に乗って立っている。その男を見てだ。
 佳美は唖然となった。そしてすぐにこう思った。
「変態さん?」
 男を見て思ったのである。
「ひょっとしなくても。何なのかしらこの人」
 身体は逞しい。しかしだ。
 白ブリーフの前は黄色く、後ろは茶色く汚れている。何処からどう見てもだ。
 その男を見てだ。周りの客達もだ。

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