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破壊ノ魔王
一章
16
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……え?」

「文句ねぇな。ねぇなら早く行け」


まぁ殺してやろうとも思ったよ。でも、礼はしねぇといけねぇからな。約束を守らねぇのは主義に反する

命ひとつで偽装の身分証をゲット。安い買い物だな


「さて、言っとくがおまえは只では帰さねぇよ」


なーんの借りもねぇからな


「ど、どうせやられるんなら、このガキもろともやってやらあ!!!」

「ばーか。誰が殺すっつったよ、そんな軽いもので済むと思うなよ」


馬鹿はほっとしたような驚いたようなひびるような……なんとも微妙な顔つきをした。まぁ表情に一番出てるのは なぜ? かな

なぜ?
ほんと理解できねぇな
いつから命なんていう生産性のないものが一番重要になった?


「俺がほしいのは労力。依頼をこなせねぇならどこへ逃げようと殺す」


震えながらも頷く男。これでまた一つ楽ができる


「要求はひとつ。飛空挺を手に入れろ。で、俺の指定する場所にもってこい。お前の命と交換だ」





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