機動戦艦ナデシコ
1283話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ドポテトは美味かったんだよな。フライドポテトってそこまで調理で味が変わるようには思えないんだけど、本気でどんな調理をしてるのやら。
このフライドポテトも、テンカワがさっきまで模擬戦でいなかったという事を考えると、恐らくホウメイが作ったものの筈。
つまり、あのファーストフード店はチェーン店であるにも関わらず、ホウメイよりも美味いフライドポテトを作れるって事か?
フライドポテトを食べながら考えていると、リョーコ達の方の話し合い……言い争い? の方も一段落したのか、ヤマダがうなだれているのが見える。
まぁ、実際問題リョーコにあんな風に言われてもしょうがないんだよな。今回の模擬戦で、ヤマダが活躍した事なんて殆どなかったし。
大抵が真っ先に突っ込んできて俺にやられて……って感じだった。こうして考えると、本気でいいところがないな。
その辺をリョーコに突かれたんだと思う。
もっとも、それは必要な忠告だろう。少なくても俺は今のヤマダと一緒に戦闘に参加したいとは思わない。
シミュレータとかを見る限りだと決して腕が悪いって訳じゃないんだから、自分が自分がって感じじゃなくて、仲間のフォローを意識したり、自分がフォローに回るようになれば化けると思うんだけどな。
周囲に漂っている暗い雰囲気を嫌ったのだろう。やがてハルカが話題を変えてくる。
「そう言えばもう少しでクリスマスじゃない。ナデシコでパーティをやるって話になってるんだけど、アクセルはどうする?」
「クリスマスパーティ? ……そうか、もうそんな時期か」
元々ナデシコが宇宙に上がったのは12月になってから……具体的には中旬だ。
その後サツキミドリ2号に到着して補給作業やら何やらで今まで時間が掛かっており、気が付けばクリスマスか。
ちなみにナデシコの改造で最も時間が掛かっている場所がどこかと言えば、当然ナデシコに外付けするミロンガ改を収める為のコンテナだ。
さすがにコンテナをただナデシコに乗せたりくっつけたりするだけって風にはいかないらしい。
俺が混沌精霊だと知ってれば、それはそれでありだと思うんだけどな。
「そ。折角だし、ナデシコの中でパーッとクリスマスパーティをやるのよ。料理に関してはホウメイさんが腕を振るってくれるらしいわよ。ちなみに会場はここね」
そう言い、フライドポテトでテーブルを指さす。……フライドポテトさす?
「そうだな、特にクリスマスに予定がある訳でもないし、参加かな」
「そう? ならメンバーに入れておくわね」
「……ハルカさん、嬉しそうですね」
ポツリと小さく呟いたルリの声に、ハルカが一瞬動きを止める。
「や、やーね。そんな事ないわよ。ただ、折角パーティをやるんだから、どうせなら人が多い方が面白いでしょ? ルリ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ