暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1283話
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用事があって俺の部屋にでも来たのだろう。それともコミュニケか? まぁ、模擬戦をやった宙域はネルガル以外の目から隠れる為にかなり離れた場所だったからな。
 コミュニケでも通信が届かなかったんだろう。
 ……そう言えば、コミュニケって具体的な通信距離はどのくらいなんだ?

「でも、模擬戦をやって何であんなに落ち込むんですか?」

 メグミの声が聞こえたのか、リョーコ達がこっちを睨んでくる。
 前々から思ってたが、メグミって結構キツイ事を言うよな。

「あたし達がボロ負けしたからだよ! 1回だけじゃなく、何回も模擬戦をやって攻撃を当てる事さえ出来なかったんだ」
「それは落ち込むわよねぇ」
「ご愁傷様です」

 しみじみと呟くハルカに続き、ルリが呟く。
 この2人、最近結構仲がいいんだよな。
 仲がいいというか、ハルカがルリの世話を焼いている感じか。
 ルリも嫌だったら嫌だときちんと言う性格をしているので、それでもまだ続いているって事は、ルリにとってハルカとの関係は決して悪いものではないんだろう。

「っ!? 大体だな、ヤマダが猪みてえに突っ込むから、そこから連携が崩れていくんだよ。元々エステバリスってのはエネルギー供給の関係上活動範囲は狭いんだから、連携を重視するのは当然だろ!」
「ぐっ、だから俺はヤマダじゃなくて、ダイゴウジ・ガイだ!」
「うるせえ。お前、本気で自分だけで突っ込んで行く癖を直さなきゃ……死ぬぞ」
「そうだねー。ああいう風に戦っていると、危ないのは確かよね」
「私の弾丸の先に生を見るのであれば、それは死の淵にいるべきもの。……死ぬわよ」
「うわっ、出たよいきなりシリアスモード。……ま、こいつの言ってる事も色々と理解出来ないだろうが、このままだと本気でお前は死ぬってだけ覚えておけ。それに……こう言っちゃあなんだけど、お前のエステバリスの操縦は決して上手くない。寧ろ平均より若干上くらいだ」
「ぐっ!」

 その言葉に、ヤマダも実感はあったのだろう。何か苦いもので呑み込んだかのように顔を顰める。
 まぁ、この平均ってのがどんな平均なのかは予想が付く。
 そもそも、まだエステバリスは開発されたばかりの新兵器だ。そのパイロットは当然リョーコ達のような腕のいい人材が多い。
 この世界のエースパイロットの平均以上というのは、十分に誇ってもいいと思う。
 そんな真面目な雰囲気が漂ってきているのでふざける訳にもいかず、俺はハルカの注文したフライドポテトへと手を伸ばす。
 それに少し咎める視線を向けたハルカだったが、それでも容認はしてくれたらしい。
 ……あ、でもこのフライドポテトあんまり美味くないな。この前のサツキミドリ2号のファーストフード店の方が美味かった。
 あのファーストフード店、本気でフライ
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