機動戦艦ナデシコ
1283話
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、あの時が今回の模擬戦で最もピンチだったと思う。
煙幕が広がるのを前提にして敵に突っ込もうとしていたのに煙幕が広がらなかったから、ラピットライフルの集中砲火を受ける羽目になった。
エナジーウィングがなければ、多分被弾していたのは間違いない。
「あー……煙幕はもう少し研究が必要か。他は?」
「水をばら撒くってのもあったけど、あれはどう使えばいいんだ? 火事になっているところにでも撃ち込めってのか? 少なくても普通に戦闘している分には使い物にならないな」
「……なるほど」
水のミサイルは最初から駄目だろうと判断していたから取りあえず撃ってみた感じで、煙幕の時のようにピンチになるような事はなかったが。
「それと、爆発力が高いのは今回模擬戦には間に合わなかったみたいだけど、開発はどうなっている?」
「ああ、そっちも結構進んでる」
まぁ、爆発力が高いと言ってもS-11ミサイルには遠く及ばないんだが。それでもバッタやジョロといった相手を倒すのには丁度いい。
それにチューリップにも口の中に突っ込んでやれば、母艦級の如く内部から破壊する事も可能……いや、そこまでの威力はないか。
チューリップの大きさを考えると……なら、木星蜥蜴の戦艦のカトンボは? いや、こっちも威力不足な気がする。
「詳しい報告は後でレポートを書いて出すから、それを読んでくれ」
「あいよ。そっちの方も楽しみにしてるよ」
一応報告を聞けて満足したのか、ウリバタケは去って行く。
それを見送り、俺もパイロットスーツからネルガルの制服に着替えて、何か食べるかという事で食堂へと向かう。
「ちょっと、アクセル。あんた何したの?」
食堂の中に入ると、俺の姿を見つけたハルカが即座にそう声を掛けてきた。
ハルカの近くにはメグミやルリの姿もある。
食堂でお茶をしていたといったところか。
「何って、何がだ?」
「ほら」
ハルカの視線が向けられた先には、思い切り落ち込んだ様子のリョーコ、ヒカル、イズミ、ヤマダ4人の姿があった。
まさに、どよーんと表現するのが相応しいだろう雰囲気を出している。
テンカワは……と厨房へと視線を向けると、そこでは特にショックを受けた様子がないテンカワがコックとしての仕事をしているのが見えた。
まぁ、以前はパイロットが足りないからテンカワに無理を強いていた感じだけど、今はリョーコ達がいるしな。
ヤマダも復帰したし。
……いや、ヤマダの場合復帰したらリョーコ達の連携を崩すという意味で、寧ろ強さが落ちていると言うべきか?
「あー……ちょっと模擬戦をやってきたんだよ」
「あら、いないと思ったらそんな事をしてたのね」
少し意外といった表情を浮かべるハルカ。
恐らく何か
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