暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―1枚を賭ける攻防―
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「《E・HERO マグマ・ネオス》!」

 大地のグラン・モールと灼熱のフレア・スカラベの力を借り、マグマの力を借りたネオス――現段階では最強のコンタクト融合体。その効果はフレア・スカラベの効果を正しく受け継いでおり、十代のデッキにおいても最大火力を誇る効果だった。

「フィールド魔法《ネオスペース》を発動し、マグマ・ネオスの攻撃力はさらに500ポイントアップする! よって攻撃力は――」

 《祝福の教会−リチューアル・チャーチ》が支配していたフィールドが、半分だけネオスの生まれ故郷である《ネオスペース》へと変化していく。《ネオスペース》の中では、ネオスは十全の効果を発揮することになり、その攻撃力を500ポイントアップする。

 それにマグマ・ネオスの効果である、フィールドのカード×400ポイント攻撃力がアップする、という効果が加わり――

「――6100」

 デュエルディスクが算出したその数値は、明日香のフィールドのどのモンスターをも軽々と超えており。ライフポイントを丸ごと焼き尽くすことの出来る、そんな数値だった。

「そんな……!」

「《N・ブラック・パンサー》の効果を《フルール・ド・シュヴァリエ》を対象に発動し、バトル! マグマ・ネオスで《サイバー・エンジェル−韋駄天−》に攻撃! スーパーヒートメテオ!」

 狙うは《リチュアル・ウェポン》を装備していない、最も攻撃力が低い《サイバー・エンジェル−韋駄天−》。十二分にライフポイントを焼き尽くすその火力が、隕石の如く明日香に迫るが――明日香のフィールドには、まだ最初のターンから伏せられたままの罠カードがあった。

「リバースカード、オープン! 《ドゥーブルパッセ》!」

 最後まで残されていたそのリバースカードは、明日香の代名詞とも言える罠カード。相手モンスターの攻撃を直接攻撃に変更する代わりに、攻撃対象となったモンスターの攻撃力分のバーンダメージを相手に与え、次なるターンで直接攻撃を可能とする。まさに明日香らしい攻撃的な効果であり、自分が直接攻撃を受けるより先に相手にダメージを与えるため、ギリギリの局面ならばバーンダメージを受けた相手が敗北する。

 ――だが明日香のリバースカードは、まるで影のように真っ黒な《フルール・ド・シュヴァリエ》に切り裂かれ、効果の発動も許さずに破壊されてしまう。もちろん明日香が操る《フルール・ド・シュヴァリエ》が裏切った訳ではなく、それは十代の《N・ブラック・パンサー》が変化した姿。

「《フルール・ド・シュヴァリエ》になったブラック・パンサーの効果! 一度だけ相手のカード効果を無効にする!」

 《N・ブラック・パンサー》の効果。それは相手モンスター一体に変化することで、そのモンスター効果と名前を得ること
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ