暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―1枚を賭ける攻防―
[7/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ンジェル−韋駄天−》がシンクロ召喚に入っている時、観客たちがその美しい閃光に目を奪われている間に、十代は自身の最も信頼するカードを特殊召喚していた。いくら《フルール・ド・シュヴァリエ》といえども、自身がシンクロ召喚する前のカード効果は無効化出来ず、明日香もそれを承知で《リチュアル・ウェポン》で火力を高めていた。

「バトル! 《サイバー・エンジェル−韋駄天−》で、ネクロイド・シャーマンを攻撃!」

十代LP4000→2900


 レベル6以下の儀式モンスターという制約はあるものの、攻撃力を1500ポイントアップする、という恐るべき装備魔法《リチュアル・ウェポン》。その効果を得て、攻撃力を3100にまで昇華させた《サイバー・エンジェル−韋駄天−》は、あっさりとネクロイド・シャーマンを切り裂いた。

「さらに《フルール・ド・シュヴァリエ》で、《カードガンナー》に攻撃! フルール・ド・オラージュ!」

「ぐっ……!」

十代LP2900→600

 さらに痛烈な一撃。攻撃力の上昇はエンドフェイズ時までの《カードガンナー》は、相手ターンになれば元々の低い攻撃力を晒してしまう弱点があった。そこを突かれ、十代のライフポイントは一気に限界域まで落ち込んだ。

「……《カードガンナー》が戦闘破壊された時、カードを一枚ドロー出来る」

「最後の《サイバー・エンジェル−韋駄天−》で、《ハネクリボー》を攻撃するわ」

 とはいえ十代も、転んでもただではおかない。《カードガンナー》は破壊された時一枚ドローすることができ、明日香のワンショットキルは《クリボーを呼ぶ笛》で特殊召喚していた、《ハネクリボー》がギリギリのところで防ぐ。もしも《ハネクリボー》がいなければ、この攻勢の前に手も足も出なかったかと思えば、ゾッとするところではあったが。

「……私はカードを一枚伏せ、ターンエンド!」

「オレのターン! ……ドロー!」

 ――どちらにも同じだけ逆転の手が残されているのが、このデュエルモンスターズというカードゲームである。このデュエル始まって以来の叫び声をあげ、十代はさらにカードをドローする。

「オレは《ヒーローアライブ》を発動! ライフポイントを半分にすることで、デッキからE・HEROを特殊召喚出来る! 来い、《E・HERO フェザーマン》!」

十代LP600→300

 十代のフィールドには、今し方《ヒーローアライブ》で特殊召喚した《E・HERO フェザーマン》のみ。リバースカードもなく、ライフポイントはさらに半分にしたことで、まさに風前の灯火という言葉が相応しかった。

 対する明日香のフィールドは、《リチュアル・ウェポン》を装備した《サイバー・エンジェル−韋駄天−》に、《フルール・ド・シュヴ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ