―1枚を賭ける攻防―
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に送ることで、デッキの儀式魔法をサーチする効果。明日香の手札の儀式魔法、《機械天使の儀式》が墓地に送られ、代わりに手札に与えられたカードは。
「サーチした儀式魔法《高等儀式術》を発動! デッキから《神聖なる球体》を三枚墓地に送り、《サイバー・エンジェル−韋駄天−》を儀式召喚!」
《祝福の教会−リチューアル・チャーチ》を通して、明日香はデッキに眠る《高等儀式術》を手札に引き寄せてみせた。その効果によりデッキのレベル2の通常モンスター、《神聖なる球体》を三体素材にすることで、新たに《サイバー・エンジェル−韋駄天−》を降臨させる。
「《サイバー・エンジェル−韋駄天−》が特殊召喚に成功した時、墓地から魔法カードを手札に加えることが出来る」
新たに降臨した機械天使こと、《サイバー・エンジェル−韋駄天−》はステータスこと低いものの、その効果は群を抜いて優秀だった。ノーコストでの墓地からの魔法カードの回収により、明日香は再び墓地から《儀式の準備》を手札に戻す。
「よって再び、《儀式の準備》を発動!」
効果は先程も使われた通り。今度は《祝福の教会−リチューアル・チャーチ》を使うまでもなく、墓地から直接《高等儀式術》を手札に加えていた。ただデッキにはもう、レベル6の儀式召喚に使える通常モンスターはおらず、《高等儀式術》は発動出来ないも同然だが……
「《貪欲な壺》を発動。墓地のモンスターを五枚デッキに戻し、カードを二枚ドロー……そして《高等儀式術》を発動!」
――一度デッキに戻してしまえば、何の問題もない。汎用ドローカード《貪欲な壺》を発動し、デッキに《神聖なる球体》を墓地に戻しつつ、更なる《高等儀式術》の発動に繋ぐ。
「…………」
久方ぶりの明日香とのデュエルだったが。相変わらずのその手際に、十代は知らず知らずのうちに舌を巻く。デッキから墓地に送る《高等儀式術》と、墓地からデッキに戻す《貪欲な壺》が上手く噛み合っており……恐らくまだ終わらないことは、十代にも分かっていた。
「二体目の《サイバー・エンジェル−韋駄天−》を儀式召喚し、効果を発動! もちろん墓地から《儀式の準備》を手札に加え、発動するわ」
二枚目の《サイバー・エンジェル−韋駄天−》の降臨に、再び《儀式の準備》が使い回される。通算三回目の発動となり、さらにデッキから《サイバー・エンジェル−韋駄天−》と、墓地からは《機械天使の儀式》が手札に加えられ、またもや儀式召喚が執り行われる。
「手札の《サイバー・プリマ》を素材に、儀式魔法《機械天使の儀式》を発動! 三体目の《サイバー・エンジェル−韋駄天−》を、儀式召喚!」
空っぽだったフィールドがあっという間に、三体の《サイバー・エンジェル−韋駄天−》によって埋め尽くされ、十代
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