―1枚を賭ける攻防―
[4/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
していた。
明日香にしてみれば、エースモンスターを弱小モンスターと入れ替えられた上に、《サイバー・プチ・エンジェル》のサーチ効果は通常召喚時限定。さらに伏せている罠カードも十全に効果を発揮しない――と、明日香はあることを確信した。
十代はこちらのリバースカードが何か、ほとんど当たりをつけている。そして、その予想は見事に的中していると。
「さらに《カードガンナー》を召喚し、効果発動! デッキの上からカードを三枚墓地に送り、攻撃力を500ポイントずつアップする!」
優秀な墓地肥やし能力からすれば、ほとんどオマケのような効果ではあったものの。十代が召喚した《カードガンナー》は、自身の効果で攻撃力を1900とし、明日香への攻撃準備を整えた。
「バトル! 《カードガンナー》で《サイバー・プチ・エンジェル》に攻撃!」
明日香LP3700→2400
《カードガンナー》の砲口から放たれた札のような形をした銃弾に、あくまでサポートモンスターである《サイバー・プチ・エンジェル》が耐えられるはずもなく。元々のカードである《プチテンシ》と似たようなステータスしかなく、あっさりと破壊されて明日香のライフは削られていく。
「さらにネクロイド・シャーマンでダイレクトアタック! ダーク・シャドウ・ストライク!」
「リバースカード、《ガード・ブロック》を発動! 戦闘ダメージを0にし、カードを一枚ドローする!」
とはいえ明日香にしても、これ以上の攻撃を受ける訳にはいかず。ネクロイド・シャーマンの一撃は、突如として現れたカードの束が防いでいき、その中の一枚が明日香の手札へと加えられる。
「オレはカードを一枚伏せ、ターンエンド」
「私のターン……ドロー。悪いけど十代、このままじゃ終わらないわよ!」
これまでのデュエルの流れは地味ながらも、完全に十代がペースを掴んでいる。それはフィールドとライフポイントを見れば、一目瞭然ではあるのだが、劣勢の明日香はまだ闘志を絶やしてはいなかった。
「私は《儀式の準備》を発動! 墓地から儀式魔法《機械天使の儀式》と、デッキからレベル6以下の儀式モンスターを手札に加えることが出来る」
反撃の狼煙と言っても過言ではない《儀式の準備》。魔法カード一枚で儀式魔法とモンスターを揃えてみせ、再びサイバー・エンジェルの降臨か――と見せかけて。
「私はフィールド魔法《祝福の教会−リチューアル・チャーチ》を発動! このフィールドは、手札の魔法カードを墓地に送ることで、デッキから儀式魔法を手札に加えることが出来る!」
観客たちが見守るデュエルスタジアムを塗り替えるように、純白の教会がフィールドを支配していく。その効果は明日香が説明した通り、手札の魔法カードを墓地
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ