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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―1枚を賭ける攻防―
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最初のターンの攻防などいつまでも引きずることはなく、明日香は十代のフィールドを見つつ、ディスクからカードを一枚引いた。

「私は《サイバー・プチ・エンジェル》を召喚。効果で《機械天使の儀式》を手札に加え、発動するわ!」

 デッキから《機械天使の儀式》をサーチするサポートモンスター、《サイバー・プチ・エンジェル》によってサーチされ、息つく暇もなく儀式魔法が発動される。フィールドの《サイバー・プチ・エンジェル》と、手札の《ブレード・スケーター》を素材とし、儀式召喚を執り行うことが可能となる。

「儀式召喚! 《サイバー・エンジェル−弁天−》!」

 そして儀式召喚されたのは、明日香の儀式におけるエースモンスター、《サイバー・エンジェル−弁天−》。二対の扇を双剣のように持ち、ワイルドマンに立ち向かうべく降臨する。

「バトル! 《サイバー・エンジェル−弁天−》で、ワイルドマンに攻撃! エンジェリック・ターン!」

「リバースカード、オープン! 《ヒーローバリア》!」

 ただしその攻撃は、十代のリバースカードから現れた盾が防ぎ。明日香は苦々しげな表情をしながら、《サイバー・エンジェル−弁天−》を自らのフィールドに戻していく。

「私はこれでターンエンド」

「オレのターン、ドロー!」

 確かに攻撃は失敗したものの、明日香のフィールドにはまだリバースカードが二枚残ったまま。先のターンはワイルドマンという奇策で発動がままならなかったが、ワイルドマンでは《サイバー・エンジェル−弁天−》を破壊することは適わない。

「オレは《融合》を発動! フィールドの《E・HERO ワイルドマン》と、手札の《E・HERO ネクロダークマン》を融合!」

 十代はどう攻めてくるか――と考えていた明日香に答えを示すかのように、十代の十八番たる《融合》の魔法カードが発動される。そのカードによって動き出された時空の穴は、フィールドのワイルドマンと手札のネクロダークマンを吸収し、一つの新たなヒーローとしていった。

「融合召喚! 《E・HERO ネクロイド・シャーマン》!」

 姿はヒーローというよりは、その名の通りシャーマンの格好そのものだったが、ともかく新たなE・HEROが融合召喚される。そしてネクロイド・シャーマンが杖を構えて呪文を呟いていくと、明日香のフィールドの《サイバー・エンジェル−弁天−》に異変が起きていた。

「ネクロイド・シャーマンの効果! 相手モンスターを一体破壊し、代わりに墓地のモンスターを特殊召喚する!」

 そう、ネクロイド・シャーマンが唱えた呪術は、明日香のエースモンスター《サイバー・エンジェル−弁天−》に作用し。弁天を破壊する代わりに、明日香の墓地から《サイバー・プチ・エンジェル》を特殊召喚
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