―1枚を賭ける攻防―
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−》に攻撃! ラス・オブ・ネオス!」
でも楽しかった。
明日香LP1400→0
……でも、次は負けない。
『――決着! 皆様、両決闘者に惜しみない拍手を!』
強化されたネオスの勢いをつけた一撃に、明日香がジャストキルをくらった形で決着がつく。残っていたソリットビジョンが消えていき、万雷の拍手の中で明日香は一息ついた。
「ありがとう十代。楽しかったわ。……次もこうはいかないわよ」
「オレは――っ!?」
それでも掛け値なしに楽しいデュエルだった。そう確信した明日香は、対面の十代にどうだったか訪ねるものの、十代は何かに気づいたように明後日の方向を見た。
「十代……?」
「っ!」
明日香の呼びかけにも答えることはなく、十代は構わずデュエルスタジアムから走り去ってしまう。これから優勝者インタビューをやろうとしていた吹雪などを無視して、とにかくどこかへ真っすぐ走っていく。
「ちょ、ちょっと待ちなさい……十代!」
ざわめく観客の中、明日香もその後を追っていった――
「あ、あなた……誰……?」
……渾身のラブデュエルに敗れたレイは、スタジアムの外で一人涙を流していた。今度こそ勝つと意気込んだデュエルは、想い人とその恋人のコンビネーションを見せつけられる、という結果に終わったのだ。
想い人が追いかけて来ないところを見るに、恐らく剣山が決勝戦だのと理由をつけて引き止めてくれたのだろう。その優しさに感謝しながら、涙を拭ってデュエルスタジアムにレイが帰ろうとした瞬間――その男はそこに立っていた。
まるで気配のない、サングラスをした薄気味悪い男。明らかにアカデミアの関係者でない、いや、人間でもあるかどうか分からないその男は――レイにニヤリと笑いかけた。
「真実を語る男。トゥルーマン」
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