暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
56 嵐の予感
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この期に及んで行動を続けているということは、その装置無しでも計画を続行できる手段か、もしくは全く別の計画が残っているということだ。
何か手がかりは無いかとこれまでの資料を目を皿のようにして漁る。

「何をする気だ?何を見つけたんだ?何か手がかりは…」
「資料見たままでいいから、耳だけ貸して」
「あぁ」
「んで、学校での1件が片付いた昨日の19時以降もValkyrieは懲りなく商売を続けていた。ビジネス都市として人の出入りが激しいこの街で売ることで、ニホン中に効率よくばら撒ける。実際、他の都市でもダークチップ使用やユナイトカードを使って暴れたって案件が昨日今日でも181件確認されてる」
「しかも今日はハロウィンパレードがある。この日に備えて、いろんな企業や団体が準備しているから、通常の数倍の人間が出入りしていることになる。まだ発覚してないだけで、実際はもっと広がってるはずだ」
「だけど今日の未明、デンサンシティ中でValkyrieの売人と思われる連中が襲われる事件が起こってる」
「なに?」
「全員が死んだか意識不明の重体。しかも驚く無かれ。8割の連中がほぼ同時刻に僅か数秒の間で倒されてる」
「んなアホな話があるか!?目撃者は?」
「プッ」

ミツバはシドウのここまで驚いている様を初めて見て、思わず笑いをこぼした。
しかし当のミツバも最初は信じられずに、心の中で「んなバカな話があるかないな(笑)」と1人で同じような反応をしていた。

「目撃者によるとね、斜めに降ってきた(かみなり)で一瞬、目の前が真昼のように明るくなったと思ったら、橋の上にいた黒服紫ネクタイに真夜中なのにサングラスのいかにも怪しい男と客らしい男が大やけどを負って、橋から落っこちてきたと。これってさ?超高性能のテーザー銃的なもので狙い撃ちにされたってことかね?」
「仮に射撃だとしても、何らかの高速移動マジックだとしても、どう考えたって人間技じゃない。あと残りの2割は?」
「こっちはちゃんと戦闘の目撃証言が数件取れてるっぽい。裏路地で取引してるところに灰色のスーツを着た奴が落ちてきて踵落とし、更には同じ特徴の奴が病院の近くで不気味なマスクを着けた集団を相手にボッコボコにしたらしい。他にそれっぽい奴がすぐそこのUXプラザに現れて、やはり1人で集団を相手に暴れたとか」
「不気味なマスクの方はジャミンガーで間違いないだろう。あと灰色の方は…」
「スターダストだよね、間違いなく」
「こいつに関しては、アシッドが感じ取っている」
『えぇ、この資料の犯行時間と思われる時間帯とも一致します』
「それに実際に昨日、あいつはオレの前で20人近いジャミンガーを相手に格闘だけでなく、ブラスターで風穴を空けてみせた。あれだけの戦闘技脳と射撃の腕があれば十分に可能だっただろう
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