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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第四十八話 石川少佐!ポエムはいいぞ!!その十

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「そうしたことはです」
「そうですか、じゃあ」
「少佐がそう言われるのなら」
「私達も止めます」
「これで」
「それでお願いします、では閣下」
 石川はまだ顔が赤い瞬をエスコートする様にして言った。
「これより」
「それでは」
「参りましょう」
「わかりました」
 こうしてだった、瞬と石川は二人で若草山の麓まで来た、耳成山から若草山まで結構距離があったが一瞬で来た。
 その瞬と石川にだ、例の二人は言った。
「よお、来たか」
「別に待ってなかったぜ」
「来なかったら不戦勝だったからな」
「来なくてもよかったんだぜ」
「それヒーローの台詞じゃないわよ」
 瞬は二人に冷静な目で返した。
「勝負は正々堂々とでしょ」
「挑むってか?」
「そうするのがヒーローってのかよ」
「そうよ、あんた達はそうしないのね」
「へっ、不戦勝だったら最高だろ」
「戦わずして勝つだよ」 
 二人は瞬に悪びれず返した。
「だったら相手が来ないってな」
「もうそれで何も言うことがないだろ」
「正々堂々ともしていないし」
 第一話からだ、それこそ。
「そんなこと言うしね」
「それが俺達なんだよ」
「ジャスティスカイザーなんだよ」
 まさにと返すのだった、ここでも悪びれず。
「戦わずして勝つ」
「それもまたよしって考えてるんだよ」
「楽だしな」
「このこともかなり大きいな」
「だから不戦勝万歳だぜ」
「わかったらさっさと帰れ」
「話が進むにつれて酷くなってきていますね」
 石川は悪態をつく様にして言う二人を見て瞬に言った。
「それも際限なく」
「地が元々そうなので」
「はい、だからこそ」
「腐る一方なのです」
「へっ、何とでも言えよ」
「どうせ俺達は人気もねえよ」
 またしても悪態を吐く二人だった。
「それなら居直ってやるよ」
「そしてとことんまで外道を極めてやるさ」
「そして嫌われてやるぜ」
「作中どれだけ嫌われてもいいぜ」
 完全に居直っている、そして。
 瞬にだ、あらためて言った。
「じゃあ勝負だな」
「これからそれの開始だな」
「和歌だな」
「和歌を書いての勝負だな」
「そうよ、謡う題はね」
 瞬は二人に真面目に答えた。
「審判の人が決めるわ」
「私です」 
 今回も幽霊の人が登場だった、藤原定家さんだ。モブではない。
「宜しくお願いします」
「ああ、新古今和歌集の」
「この人が登場か」
「何か官位に就く時結構えぐいことしていたらしいな」
「かなりこだわってたらしいな」
「そのことを思うとな」
「雅な歌人でもないな」
 定家さんのこのことを話すのだった。
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