第四十八話 石川少佐!ポエムはいいぞ!!その七
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「しかしだ」
「それでもと言われますか」
「そうだ、ドイツ生まれのサイボーグとしても」
そうしたありきたりな設定であるがというのだ。
「私もまた日帝衆の者」
「それ故に」
「日帝衆の心を備えているつもりだ」
「その通りでごわす」
西郷はそのハルトマンのことを彼自身に語った。
「元帥はしかとでごわす」
「日帝衆の心がありますか」
「日本男児でごわす」
生まれはドイツであろうともというのだ。
「おいどんがそのことを認めるでごわす」
「そう言って下さいますか」
「事実でごわす」
まさにというのだ。
「おいどんは嘘を申さぬ」
「はい、確かに」
「だからでごわす」
また言った西郷だった。
「元帥も日帝衆でごわす」
「大和の心を持つからこそ」
「そうでごわす、人は何故人となるか」
西郷は哲学も口にした。
「心でごわす」
「心が人ならば人になる」
「例えどうした力、外見であろうとも」
そして種族が違ってもというのだ、生まれた場所、民族、宗教なぞ言うまでもないことである。西郷にとっては。
「心でごわす」
「では私も」
「心が人、そして大和の心があるからでごわす」
「日帝衆の者であり」
「人間でごわす」
「そして日本人ですね」
「そうでごわす」
まさにという言葉だった。
「そして和歌は、でごわす」
「大和の心があれば」
「誰もが詠えるものでごわす」
やはり生まれた国なぞ関係ないというのだ。
「ハルトマン元帥も」
「そうですか、ではこれより」
ハルトマンも筆と札を出した、そのうえで。
彼も和歌を作りに入った、無論源田も。
そして瞬もだ、今は和歌を作りに古都に向かうのだった。その古都では。
尚智と尚武は今は変身せずにそのままの姿で奈良の観光を続けていた、大仏や鹿も見て商店街から少し行ってだった。
そこでも色々な店に入って楽しんだ、その中でだ。
パスタも食べてだ、読者に対して言った。
「奈良ではパスタだ」
「これが案外いいんだよ」
「ワインも合うぜ」
「これは作者の意外な発見だよ」
こう読者に言うのだった。
「西大寺だけれどカプリチョーザもあるぜ」
「駅から歩いて三分な」
「西大寺駅からな」
昔は奈良市内にもあった。
「作者カプリチョーザのイカ墨パスタ好きなんだよ」
「読者も是非行ってみろよ」
「古都でイタリアンな」
「これがかなりおつなんだよ」
「大仏さんの後はイタリアン」
「これいいぜ」
こう書いておいて奈良市のイタリアンレストラン、昔の表現になるがイタ飯屋の応援もしておこう。決してやましい心はない。
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