暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜漆黒の竜使い〜
episode5UーH・E・R・O Flash!!ー
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あり、華蓮のドラゴンが十代のネオスに敵うことはない。"もしも"の可能性はない。あるとしたら、やはりデュエリストのタクティクスによるものしかない。

だが、彼女は小さなドラゴンを強大な力を持った英雄を凌駕してみせるだろう。

「私のライフが3000以下の時、ライフ半分をコストにトラップカード〈魂の一撃〉を発動する!4000から私の残りライフ分を引いた数値だけ、〈暗黒火炎龍〉の攻撃力をターン終了時まで上昇させる!」

 [花村 華蓮]LP1000→500

 〈暗黒火炎龍〉
 ATK/3000→6500

「嘘ぉぉ?!」
「お、俺の恐竜さんすら超えたザウルス!」

 青眼を超えた小さなドラゴンは、神さえも超えてみせた。紅いオーラが鎧の上からドラゴンを包み込み、命を賭した一撃が騎士を強襲する。だが、必殺の一撃を前にして、遊戯 十代は笑ってみせた。

「あんたなら、きっと超えて来るって信じてたぜ!コッチもリバース発動だ!トラップカード〈異次元トンネル_ミラーゲート〉!互いのモンスターを入れ替え、バトルを行なう!」

 閃光。眩いばかりの光が視界を白く染める。
 目の前が見えるようになったその時には、紅いオーラを纏い鎧に身を包んだ〈暗黒火炎龍〉が、華蓮を護るように仁王立ちした〈ネオスナイト〉へと最後の一撃を放とうとしている場面だった。

「そんなっ!?」
「いっけぇぇぇぇ!!」

 天を焦がす黒焔が、ネオスナイトを焼き尽くし、その衝撃波が小柄な少女の体を吹き飛ばす。鮮やかにカウンターが決まり、今勝敗が決した。

[花村 華蓮]LP500→0

「うう、負けました……」

 床に座り込み、落ち込む華蓮。そんな彼女の下に勝者である十代が歩み寄る。

「ガッチャ!すげぇいいデュエルだったぜ!」
「……はい。私もすごく楽しかった、です」

 立ち上がり、ニコリと笑う。その表情には敗北の後悔は消え失せていた。彼女には、今回の敗北を糧に、強くなって欲しい。しかし……

 ーー遊戯 十代。精霊が見える事といい、不思議な少年だ。



 ◆◇◆


 あのデュエルの後、男子三人に絶対に(レンカ)の事を口外しないように誓わせた楓さんは、私と明日香先輩を引き連れ、女子寮の談話室まで来ていた。


「というわけで、今から反省会を始めます!」
「「いきなりっ?!」」

 かなりマイペースな楓さんに色んな意味で驚かされる私と先輩。そんな私たちに指を指差し、彼女はのたまう。

「デュエルがどんな内容であれ、負けは負けです。敗者は、どんなに取り繕っても敗者なんです。では、敗者が如何にして勝者となるか。それは、デュエルの結果を見直し、次へと繋げる。それを怠れば、ただの凡人。雑種です。ゆ
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