episode5UーH・E・R・O Flash!!ー
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ゆったりした週末を謳歌していた中で唐突に始まったオシリス・レッド二年生、遊戯 十代とオベリスク・ブルー一年生、花村 華蓮のデュエル。それをけしかけたのは、誰でもない私であるのだけれどもそれは明確の理由があってこそのものだ。
先行1ターン目は遊戯 十代が先取する。彼が次々と展開していく中、私は彼……ではなく彼の肩の高さのあたりを浮遊する茶色い物体ー〈ハネクリボー〉ーを注視していた。
この世の中には、デュエル・モンスターズの精霊が存在している。だが、それら通常、見ようと思って見られるものではない。だが、どんな事象にも例外は存在する。ごく稀にそれらの存在を感じ、視認し、コンタクトすることができるデュエリストがいる。
そして、精霊憑きなどと呼ばれる彼らの大半がデュエルの腕が高く、そしてここ一番での引きが恐ろしく強い。
デュエリストなら誰もが知っているキング オブ デュエリスト武藤 遊戯もその一人と言われている。
そして、彼とのデュエルは華蓮さんのレベルアップへと繋がると思ったために十代の要望に乗っかる事にしたのだ。
そうこうしているうちに、十代の長い1ターン目は終わり、フィールドには一体の最上級モンスターと厄介な効果持ちが二体。そして、手札も充分と来た。私の考え以上に彼はデッキとの信頼を得、最高の布陣を引いて来た。
果たして、華蓮さんはどう打って出るか
「私のターン……、ドロー!」
フィールドには自信の効果によって攻撃力3700まで強化された〈フレア・ネオス〉が佇み、今引いたカードを加えた手札を眺め、思考している少女を見据えている。
高い攻撃力はいるだけで、高く、硬い壁になる。攻撃は最大の防御とはよく言ったものだ、と思う。
思考を打ち切り、顔を上げた少女はただ短く「行きます」と呟いた。
「まずはこれ!通常マジック〈悪魔への貢物〉を発動します!特殊召喚されている〈フレア・ネオス〉を墓地にーー」
「おっと、やらせねぇ!リバースカード、〈コンタクト・アウト〉!〈フレア・ネオス〉を融合デッキに戻して、デッキから〈ネオス〉と〈フレア・スカラベ〉を特殊召喚するぜ!」
〈E・HERO ネオス〉☆7
ATK2500
〈N・フレア・スカラベ〉☆3
DEF500
コンタクト融合版の〈融合解除〉と言うべき魔法カードにより、華蓮さんの攻撃を躱す。墓地に送れなかったために、〈貢物〉は不発に終わる。だがこれでひとまず最大の難関は突破した。
華蓮さんはチッと小さく舌打つと次なる手に打って出る。
「〈天使の施し〉を発動して、三枚ドローして、手札の〈ギャラクシー・サーペント〉二枚捨てます。さらに〈トライワイトゾーン〉を発動!墓地から星2以下の通常モンスター三体
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