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機動戦士ガンダムSEED編
第26話 前編
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し合いの結果、現在ある条件下の中特別に寄港を許されているアークエンジェルではあるが、ヘリオポリスの学生だった志願兵達は時間をとり、特別に両親と面会する事が許可されたのだ。

 
 そんな親と子が安否を確認し喜び合う場の中で、一組だけ子がこの場に来ておらず未だ再会叶わぬ者達がいた。


 ──ここに来ると確かに連絡があった筈なのに何故か自分達の子供がいない──


 その事実は二人の心に不安を募らせる。

 何か来れない事情でもできたのか? ならば何故何の連絡もないのか? まさか息子に何かあったのではないか?

 冷静に考えればそこまでの事態になっているなら連絡がこないなど有り得ないと分かるだろうに、今回この一組の夫婦──ヤマト夫妻はそんな突拍子もない考えが浮かぶ程に動揺していた。

 これは事前の連絡で「自分達の息子が機動兵器のパイロットをしている」と知ったのも原因の一つに入る。

 パイロットになるというのは、つまり戦争の最前線に赴くという事だ。当然その死亡率は格段に高く、余程の腕がなければ生き残るのは難しい。
 軍事関係にはあまり詳しくないヤマト夫妻でも、少なくともパイロットは死ぬ可能性が高くなるというのは理解できていた。

 だからその情報が夫妻の冷静さを欠かせる事態に陥らせてしまったのだ。

 そんな時、此方に歩み寄り話し掛けてくる少年の姿を視認し、何の用だろうかと其方に顔を向けた。


「すみません、キラの御両親ですか? 」

「そうだが、君は?」

「キラの友達のトール・ケーニヒです。キラから伝言を預かってきました」


 少年──トールが息子の友人と知り、二人は軽く会釈をしながら自分達も自己紹介をしていく。
 ヘリオポリス崩壊前にキラからカレッジで友人ができたと連絡があったが、見たところなかなか人の良さそうな印象をトールに持った二人はキラが彼方でもうまくやれていたのだと安心感を覚えた。
 が、それと同時にキラからの伝言の内容が気になった為それを表に出すことはなくすぐにそれに関して尋ね始めた。


「それで……キラからの伝言というのは」

「はい。『まだやる事があるから来れない』って言ってました。多分時間内には来れるとも言ってましたけど……」

「やる事? 一体キラは何をしているんだ?」

「あの、それはちょっと答えるのは………」

「何故答えられないのだろうか?

 ……まさか、うちの息子に何か後ろめたい事でも──」

「あなた」


 その声を聞き、ハルマは我に返った。振り返れば妻がすぐ後ろにおり、自分の行動を否定するかのように首を横に振っている。

 それを見てハルマはやってしまった、と自分の行動を恥じた。

 目の前の少年はわ
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