4話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に答える
「このままじゃ、悟飯がアカンベーをたおしちゃうクル!!」
「え?それの何がいけないの?」
あのレンガのお化けを倒す事の何処に不都合があるのか、みゆきには分からなかった。
「アカンベーはプリキュアの癒しの力で浄化しないとキュアデコルを回収できないクル!!」
「キュアデコル…」
そう言えば、あのオオカミさんもキュアデコルがどうとか言っていたな、とみゆきは思い出した。
「それが無いとマズイの?」
「キュアデコルが無いとロイヤルクイーン様が復活できないクル!!」
「ロイヤルクイーン様?」
「キャンディー達が住んでいる、メルヘンランドの女王様クル!」
キャンディーはメルヘンランドがバッドエンド王国に侵略を受けたこと、バッドエンド王国の皇帝ピエーロは封印したが、クイーンは力の源であるキュアデコルを奪われ、ピエーロ同様に封印されたこと、その直前にプリキュアの力を地球に送り、自分はプリキュアの探索とキュアデコルの回収を命じられたことを話した。
「え?じゃあ、クイーン様の力の源であるキュアデコルを回収しないと……」
「クイーン様はずっと封印されたままクル!!」
「えぇ!?不味いよそれ!!」
「だから焦ってるクル!!」
「そのプリキュアって人は何処にいるの!?」
「……分からないクル。でも、この町のどこかにいるのはわかるクル!」
「この町のどこかって……」
みゆきは考える。
ロイヤルクイーン様の封印を解くには、キュアデコルの力が必要で、そのキュアデコルはバッドエンド王国の人達が持っている。
しかも、そのキュアデコルをアカンベーを生み出す事に使っていて、回収する為には倒すしか無い。
でも、ただ倒すだけじゃあキュアデコルは回収出来ず、回収する為にはプリキュアの癒しの力が必要。だけど、そのプリキュアがどこにいるか分からないし、探している時間も無い。
「……もう…クイーン様の事はあきらめるしかないクル」
「キャンディー?」
耳を疑う言葉だった。
キャンディーは自分の世界の女王様を助ける為に、メルヘンランドを救う為に、たった一人でこの世界まで来た。プリキュアの協力を得られれば、それが叶うと信じて……それを諦めると言ったのだ。
「キュアデコルが回収出来なくても、アカンベーを倒すことが出来るならそれでいいクル。悟飯にお願いして一緒にバッドエンド王国のみんなを止めるのに協力してもらうクル」
「……キャンディー」
みゆきは強く自分の唇をかんだ。
自分は何をしているんだ?こんな小さな子が、ここまでの覚悟を決めているのに自分には何もできない。一人だけで知らない世界に来て、不安だったはずだ。怖かったはずだ。それでも諦めずにここまで来たんだ。
自分に何か出来
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ